ビジネスホテルに泊まったときに、客室内に折り畳み椅子のような物が置かれていることがあります。この製品は何のために置かれているのでしょうか。椅子の代わりに使っても問題はないのでしょうか。スーパーホテル(大阪市西区)とアパグループ東京本社(東京都港区)の担当者にそれぞれ聞きました。
荷物の整理が楽に
スーパーホテルの担当者によると、客室内にある折り畳み椅子のような製品は、「バゲージラック」だということです。
担当者はバゲージラックの役割について、「主に旅行者がスーツケースやバッグを置くために使われます。お客さまの大切なお荷物を床に直接置かず、取り出しやすくする役割を果たします」と説明。
その上で「バゲージラックは一定の高さがあり、立ったままでも荷物を整理しやすいため、腰を痛めにくいという特長があります。また、バゲージラックは折り畳み式の製品が多く、使わないときは簡単に片付けられます」と使用時のメリットを教えてくれました。
スーパーホテルは荷物が多い女性客に配慮するため、女性客専用の客室である「レディースルーム」にのみ、バゲージラックを設置しているということです。
バゲージラックがどの程度の重さに耐えられるのかを担当者に聞くと、「約30キロです。基本的に荷物を置くために使用してください」と回答がありました。
誤って椅子として使ってしまった場合については、「耐荷重内であれば問題ないですが、場合によっては壊れてしまう可能性もございます。あくまでバゲージラックとしてご活用いただけますと幸いです」と話しました。
ベッド下に収納スペースを設ける
アパグループ東京本社の担当者は、「バゲージラックはスーツケースやバッグなどのお手回り品や衣類などを置く荷物台としての役割があります」と回答。
なお、アパホテルの場合、バゲージラックは一部のホテルにのみ設置しているということです。その理由について、担当者は「約半数のアパホテルの客室ではベッド下にスーツケースなどのお手回り品を収納できるスペースを設けているからです」と教えてくれました。
アパホテルに設置しているバゲージラックの耐荷重の目安は約30キロだといいます。担当者は「あくまでも荷物台のため、荷物を置く用途以外でのご使用はご遠慮ください。人が座る仕様にはなっておらず、誤って座ってしまうと破損する可能性があります」と使用時の注意点を述べました。
バゲージラックはあくまで荷物を置くために使うものなので、ホテルの客室で見掛けた場合はくれぐれも座らないようにしてください。
オトナンサー編集部