「睡眠不足で太りやすくなる」という話、よく耳にしますよね。実はこれ、科学的な根拠がしっかりとある話なんです。どうして睡眠不足が体重増加につながるのか、最新の研究結果からご紹介します。
ホルモンバランスが乱れる!睡眠不足の落とし穴
睡眠不足が続くと、食欲をコントロールする2つの重要なホルモンのバランスが崩れてしまいます。
まず、「レプチン」という食欲を抑えるホルモンの分泌が減少。このホルモンは、「もう満腹よ」という信号を脳に送る大切な役割を担っています。
一方で、「グレリン」という食欲を増進させるホルモンの分泌が増加。このホルモンは「お腹が空いた」という信号を送ります。
つまり、睡眠不足が続くと「満腹感を感じにくく」なり、同時に「空腹感を感じやすく」なってしまうのです。
睡眠不足で「食欲の質」が変わる
睡眠不足の影響はそれだけではありません。睡眠が足りないと、特に高カロリーな食べ物を欲しくなることが研究でわかっています。疲れた体が、手っ取り早くエネルギーを補給しようとするためです。
理想の睡眠時間を確保するコツ
では、どうすれば良質な睡眠が取れるのでしょうか?
(1)就寝時間を一定に:体内時計を整えることで、自然な眠気のタイミングが作れます
(2)寝室の環境づくり:室温18〜23度、湿度50〜60%が快適な睡眠の目安です
(3)就寝1時間前はブルーライトを避ける:スマートフォンやパソコンの使用は控えめにしましょう
毎日7〜8時間の睡眠時間が理想とされていますが、まずは現在の睡眠時間から30分プラスすることから始めてみましょう。小さな習慣の積み重ねで健康的な身体づくりに取り組んでいきましょうね。 ※睡眠時間には個人差があります。極端な睡眠時間の変更は避け、体調を見ながら徐々に調整していくことをおすすめします