人気メイクアーティストの「春の洒落顔」
まだまだコートを手放せない日が続くけれど、ファッショニスタたちの気分はもうすっかり春夏にトリップ。せめて、メイクだけでも春を先取りしたいあなたのために、人気アーティストが集結! 早くも出揃った春の新色コスメを使って、イットフェイスを提案してくれました。どの顔で春にスタンバイをかける? 今回は人気ヘアメイク佐川理佳さん編です。
凛とした印象と大人の可愛げが見事に共存!ピンクリップが主役のハンサムスウィートフェイス
ジャケット¥132,000、(フェティコ/ザ・ウォール ショールーム)
ピンクをボーダーレスに楽しむことができるようになった今、大人が颯爽と取り入れるにはどうしたら……?という問いにファイナルアンサーを授ける佐川理佳さんのメイクルック。極限まで“レス”で作り込んだ上でミルキーなピンクのリップを差すという、その緩急のつけ方に脱帽!
佐川理佳さん
シンプルさの中に洗練されたセンスを宿すビジュアル提案で大人気。ファッション誌、ビューティ誌、映像など活躍シーンは多岐にわたる。本人の美貌やファッション、ライフスタイルにも注目が集まる。
ピンクの唇がふわっと花開く。計算ずくの“レス”メイクが新鮮
ジャケット¥132,000、(フェティコ/ザ・ウォール ショールーム)
リップ以外のパーツを引き算して構成することで“リップを塗っている感”をあえて際立たせたピンクの唇が主役のメイク。「極力メイクをおさえてその人が持ちうる素の美しさを引き立てた上で、マットなピンクのリップをしっかり塗る。“カワイイ”の象徴とも言えるピンクを意志を持って取り入れるそのプロセスに、芯のある女性像が滲み出ると思うんです。たとえ肌の色から浮いたとしてもそれさえ素敵に映ります」(佐川さん、以下同)
How to Make-up LIP
YSL ザ インクス ブラークリーム 44 ¥6,490(イヴ・サンローラン・ボーテ)
シルキースムースなミルキーピンクのリップを付属のチップで唇全体に塗ったあと、輪郭より少しオーバーめになるように指でなじませていく。山の部分を実際よりなだらかに見せ、唇にほんのり丸みをもたせることで、印象にそこはかとなく可愛げをプラスしたのもポイント。
目頭のアクセントが秀逸なミニマムコントゥアリングメイク
「肩の力を抜いて新色を楽しむというのもこのメイクの裏テーマ。頑張り過ぎない程度にハイライトとシェーディングを取り入れて、本来の骨格をキレイに引き立てるよう意識しました」とはいえ大人の余裕を感じさせる遊び心も大切に。「アクセサリー感覚で目頭に透明感のあるブルーを点でのせてアクセントに」
How to Make-up EYE & CHEEK
EYE 【A】(ルナソルのアイシャドウ)のaをアイホールと下まぶた全体にのせる。bを上まぶたのキワから二重幅より少しオーバーするくらいにふわっと重ねる。【B】(RMKのカラースティック)を薬指で目頭にチョンとのせて、その上にピンポイントでcを重ねる。フューチャリスティックな印象がスタイリッシュさを引き立てる。手持ちの黒のマスカラを上下のまつ毛にサラッと塗って。眉はグレージュのパウダーで隙間を埋めたあと、クリアブラックのマスカラで毛流れを下から上に起こしてあげるとキマる。
CHEEK 【C】(カネボウのフェイスシャドウ)をこめかみから口角に向かうラインに縦長の楕円形になじませ、小鼻の高さでフェードアウトさせる。耳たぶの手前からあごの手前のゾーンにもなじませ、顔つきにシャープな影を落とす。【B】を眉間から鼻の真ん中まで縦長に細く、鼻先、目頭の下、顎の手前に小さくポンと置いて立体感を演出する。
【A】ルナソル アイカラーレーションN 04 ¥7,700(カネボウ化粧品)
【B】ラディアントカラースティック 01 ¥3,630(RMK Division)
【C】カネボウ シャドウオンフェース 01〈リミテッドサイズ〉 ¥4,400(カネボウインターナショナル Div.)
アレンジ▶︎️シャドウでラインをプラス! きらめくグレイッシュラインで目元を囲んでエッジーに昇華
ジャケット¥70,400(フェティコ/ザ・ウォール ショールーム)
「グレイッシュなアイラインは、私の中で黒よりヌケ感があってブラウンよりもモダンな印象。カネボウのアイシャドウの一番右のグレイッシュなグリーンはまさにそんな私の気持ちにピッタリ。きらめきのニュアンスで気分も上がります」チップの先端にパレットの一番右を取って、目頭から目尻までライン状に引く。チップに残った分を下まぶたのキワ全体に重ねる。
カネボウ カラーシャドウ EX-02 ¥6,050(カネボウインターナショナル Div.・限定品)
photograph:YUYA SHIMAHARA[UM] styling:KASUMI KATO hair & make-up:RIKA SAGAWA, model:ERIKA MORI text:RINA ISHIBASHI
otona MUSE 2025年3月号より