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私「ねぇ、きょうだいって欲しかった?」子育てを振り返り、よぎった不安 → 娘の答えは

  • 2025.2.22

子育ては長いようであっという間。
手を取り合って歩んできた日々も、気づけば子どもは巣立ちのときを迎えます。
筆者の知人A子は、社会人になった娘の子育てを振り返り、これまでの選択が正しかったのか、もっとできることがあったのではないか。そんな思いがふとよぎったそうです。
筆者の知人A子から話を聞きました。

子育てを振り返るときが来た

1人娘が社会人になり、改めてこれまでの子育てを振り返ることが増えました。

私は3人姉妹の真ん中として育ち、幼いころから姉や妹と比較されることが多かったのです。

そのたびに傷つき、「自分が親になったら、絶対に子どもを誰かと比べない」と心に決めていました。

その思いもあって、子どもは1人と決め、娘にたっぷりの愛情を注いできたつもりです。

そして、現在娘は素直で明るく、優しい子に成長し社会人になりました。

しかし、これまで自分なりに精一杯の愛情を注いで来たつもりですが、最近、ふとある疑問が頭をよぎるようになったのです。

兄弟がいたら……ふとよぎる不安

娘の友人たちの多くに兄弟姉妹がいます。

娘の友人が「うちのきょうだいがさ」と楽しそうに話す姿を見ていると、娘にもきょうだいがいたら、もっと違う形の幸せがあったのかもしれないと思うことがありました。

娘はひとりっ子。何かを悩んだときに、きょうだいのように気軽に話せる相手がいたほうがよかったのでは?

寂しい思いをしていたことはなかった?

そんなことを考え始めると、心がざわついてしまいます。

娘の答えに救われた瞬間

今さら聞いても仕方ないと分かっていましたが、ある日、思い切って娘に尋ねてみました。

「ねぇ、きょうだいって欲しかった?」

すると、意外にも娘は即答。

「私は一人っ子でよかったと思ってるよ!」

そして、こう続けました。

「きょうだいがいる友だちの話を聞くと、おもちゃや洋服を取り合ったり、親の愛情を独り占めできなかったりして、大変そうだなって思うこともある。でも、私は何不自由なく、たっぷりの愛情をもらって育ったから、とても幸せだよ」

その言葉を聞いて、私はなんだかホッとしました。

もしかすると、私を気遣ってくれたのかもしれません。それでも、じんわり嬉しく感じたのです。

これからは未来を見守って

子育てをしていると、これで良かったのかと不安になることは何度もあります。

でも、子どもが幸せだと感じてくれているなら、それが一番大切なことかもしれません。

これからは、過去を振り返るのではなく、娘がどんな未来を築いていくかをそっと見守っていこうと思います。

【体験者:50代・女性主婦、回答時期:2025年1月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。

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