昨年宝塚歌劇団を卒業して、まもなく1年になる和希そらさんがVOCEに初登場! 退団後すぐに大きな話題となったミュージカルへの出演が続きましたが、今年もミュージカル『梨泰院クラス』、ミュージカル『SPY×FAMILY』といった超話題作への出演が控えているという順風満帆ぶりです。そんな和希さんが昨年横浜と大阪の2ヵ所で行ったライブ『和希そら Sora Kazuki Billboard Live 2024』がWOWOWで2月22日に放送・配信されることに。
退団後初となったファーストライブを振り返っていただき、たっぷりとお話を伺いました!
『タッチ』で、皆さんとハイタッチしたかったんです(笑)
VOCE
ビルボードでの初ライブ、本当におめでとうございました! ライブ映像をご覧になって、改めてどんなふうに思われましたか?
和希そらさん(以下、和希さん)
ものすごく楽しかったです。本当にシンプルに楽しくて。ファンの方にも喜んでいただけたようですし、今回はファンクラブ以外の方にも参加いただける場になっていたので、本当に多くの皆さんに楽しんでいただけたのではないかなと思います。そう思いながらセットリストも組みました。とにかく幸せな空間でしたね。
VOCE
おっしゃるとおり、セットリストがとても素晴らしくて! バラエティに富んでて、ものすごく楽しめました。
和希さん
宝塚時代から応援して下さっているファンの方も、最近ファンになってくださった方も、皆さんが楽しんでいただけるセトリにしたいと思ったんです。なので、宝塚の曲も入れて、ミュージカルコーナーも作ったり。これも、自分が歌ったことのある曲だけでなく、出演していたけれど歌ってない曲を混ぜたりしました。あとは、皆大好き、ディズニーですね。
VOCE
J-POPというか、歌謡曲も入っていましたね。『タッチ』や『飾りじゃないのよ涙は』とか、すごく印象的でした!
和希さん
J-POPは歌いたかったんですが、最近の曲じゃなくて、昭和歌謡というか、本当に誰もが知っている曲を歌いたい!と思って選曲したんです。『タッチ』は必ずカラオケで歌う曲なので入れちゃおうと(笑)
VOCE
和希さんのことなので、きっとこだわりを持って選ばれていると想像しているのですが……。
和希さん
宝塚のときに行った最後のディナーショーもそうでしたが、「私が○○をするなら」というこだわりといいますか、意味といいますか、そういうものがほしいんです。今回はお衣裳もこだわっていますし、セトリもそう。オープニングの曲はオリジナルで作曲していただきましたが、ここではビルボードの世界観をしっかり出しつつ、大人な感じも演出しつつ、にしました。「ここからどんなライブになるんだろう」とお客様がワクワクできるような感じにしたんです。
VOCE
そして、そこからの『タッチ』(笑)。
和希さん
予想外の『タッチ』、というのをやってみたかったんです(笑) 「ええ?」って皆さんが思ってくださるような。客席を練り歩いたので、お客様とハイタッチもできるし、最適だなと思って選びました。
VOCE
曲の印象はバラエティに富んでいましたが、すごくまとまりがありました!
和希さん
中森明菜さんの曲や尾崎豊さんの曲もそうなのですが、私はミュージカルの楽曲はこういう昭和歌謡に溶け込みやすい気がしているんです。なので、セトリもグラデーションを考えて組みました。セトリに入れたかったけど抜いちゃった曲もあるので、それはいつかまたどこかで歌えたらうれしいですね。
楽しんでくださっているか気になって、ついレスポンスを求めちゃう
VOCE
和希さんのライブはトークも満載で、そこも拝見していて楽しかったところです。
和希さん
ありがとうございます! 一人でのMCが苦手なので、最初は「できるだけ曲を詰め込んで歌おう!」という魂胆でしたが、質問コーナーに助けられましたね。実際にファンの方々からいただいた質問を入れていたので、ファンの方に助けていただいたところも大きいです。
VOCE
会場の皆さんと直接会話するやり取りも多かったですし、コール&レスポンスみたいなものもあって、ファンの方はうれしいですよね。
和希さん
やっぱりそれがライブの醍醐味だと思うんです。皆さん、いろいろお話ししてくださって、ありがたかったです。宝塚時代のお茶会やファンミーティングでもそうなのですが、ファンの方々が楽しんでいらっしゃるかどうかをレスポンスとして欲しいタイプなんです(笑) 一人で喋っていると不安に思ってしまうので「楽しんでますかー?」って何度も聞いちゃう。答えないといけない機会が多いので、私のファンの方々は慣れてくださっている気がします。
VOCE
今回はライブ配信もあったので、カメラの向こう側ともやり取りがたくさんありましたね。
和希さん
配信の方も楽しんでいただけるように、意識してたくさん話しかけました。ファンの方と接するときは、あまり飾り切った感じでやりたくないので、“素”ともまた違うんですけど、自分も楽しみながらやれることが一番ですから。皆さんと一緒に楽しむのがいいですよね。
VOCE
ご自身のハマりものの話もされていましたね! もずくにハマっていたとか?
和希さん
はい(笑)。ハマっているというか、よく食べてます! 沖縄産のもずくなんですが、シャキシャキ、コリコリしていて本当に美味しいもずくに出会ってしまいました。もし見つけたら、ぜひお味噌汁に入れて食べてみてください。そのままでもかなり美味しいです!
VOCE
もずくの次にハマっているものは何かありますか?
和希さん
私、なかなかハマらないんですよ! 飽き性ですし……。もずくはこれからも普通に食べ続けます。
ライブでは、普段とは違う自分を見せたいと思いました。
VOCE
衣装もすごく素敵でしたが、和希さんご自身で選ばれたのですか?
和希さん
横浜と大阪、それぞれ2回ずつで計4回あったので、バランスなども考えて選びました。複数回来てくださる方もいらっしゃると思いましたし、ファーストステージとセカンドステージでは時間帯も異なるので、どっちがいいのかなと考えました。色みはそれぞれ違う感じでいきたかったんですよね。放送されるのは、オールブラックの衣装です。
VOCE
こだわりはどんなところに?
和希さん
スタイリストさんと相談しながら決めましたが、奇抜さもありつつ、今っぽさも出して、普段見られない着こなしになればいいなぁと。そういうバランスを見ながら決めました。
VOCE
本日の衣装も和希さんがご自身のチョイスですか?
和希さん
スタイリストさんと相談しながら決めました。髪も少し伸びたので、甘めも入れつつ……。スタイリッシュさをどこかに入れたいね、なんて話して決めました。髪を巻くか、ストレートにするかでもずいぶん雰囲気が変わりますから。
VOCE
今日のメイクも衣装と合っていて、とても素敵です。メイクのこだわりは?
和希さん
ありがとうございます! 基本的に宝塚在団中も、自分のコンプレックスなどと向き合いながらメイクやヘアを考えてきて、自分のことは熟知しているので、どこをどうしたいかというのは明確にあります。それはきちんとメイクさんに伝えるようにしています。
VOCE
特にこだわっている部分はありますか?
和希さん
それを話しちゃうと、これからそこが注目されちゃいそうなので(笑)。内緒にしておきますね。
前編では初のビルボードライブへの思いやバックステージトークをたくさんしてくださった和希さん。宝塚時代から魅力のひとつだったクールさを残しつつ、ヘアも伸びて、素敵な女優さんへと変身されています! 後編では和希さんのプライベートにグッと迫ってハマりものなど、普段の和希さんについてアレコレ質問してきました! ぜひお楽しみに。
【和希そらさん・プロフィール】
和希そら(Sora Kazuki)
1992年10月5日生まれ、岡山県出身。2010年 宝塚歌劇団入団後、宙組へ配属。2018年『ハッスル メイツ!』で初主演を務め、2021年『夢千鳥』主演、雪組へ組替え。歌、踊り、芝居の三拍子揃った技術力に加え、どこか憂いのあるスタイリッシュな舞台姿でも人気を集めた。2024年2月11日、宝塚歌劇団を退団。退団後は続々とミュージカルへの出演が決まり、昨年は『9 to 5』、2025年はミュージカル『SIX』日本キャスト版、続いてミュージカル『梨泰院クラス』、ミュージカル『SPY×FAMILY』と大作への出演が続く。
<番組紹介>
和希そら Sora Kazuki Billboard Live 2024
和希そらが2024年11月20日にビルボードライブ大阪で行なった 『Sora Kazuki Billboard Live 2024 in Osaka』の2ndステージの模様を2月22日より独占放送・配信。横浜と大阪で行なわれた公演は、彼女が挑んだ初のソロライブ。ミュージカルナンバーから歌謡曲までバラエティに富んだ楽曲を、カッコよくしなやかに、より磨き上げた歌声で披露して、観客を魅了した。客席を回り観客とハイタッチを交わしたり、客席からの声に反応しながらトークを繰り広げたり、ビルボードライブならではの距離の近さもうれしい、そんな見どころたっぷりのステージを余すところなくお届けする。さらに、ライブの振り返りと今後の活動について語ってくれたこの番組だけのインタビュー映像も合わせて放送・配信。
ネックレス/¥825000、ピアス/¥649000 リング/¥561000/すべてMESSIKA
(メシカ・MESSIKA JAPAN 03・5946・8299 https://www.messika.com/jp_ja/jewelry)
撮影/楠本隆貴 ヘア&メイク/栗原里美(Three PEACE)スタイリスト/中村加奈子 取材・文/前田美保