自称グルメの勘違い[6]食卓に流れた気まずい雰囲気
「みのりは優奈に遠慮して『空港で食べて帰る』って言ってたんだぞ」と一方的に責められたような優奈さんが黙っていると、
「優奈?なに黙ってんの?」充さんは優奈さんの気持ちには全く気づいていないようでした。
すると、2人のやりとりを見ていたみのりさんが、
「アメリカのご飯美味しいんだけど、和食が恋しくなっちゃってー!あ~いい匂い!ホントに美味しそう!」何かを察したようです。
「お料理上手なお義母さんには遠く及ばないかもしれないけど・・遠慮しないでたくさん食べてね!」
「いえいえそんなぁ!」優奈さんとみのりちゃんが話していると、
「お袋の味とは違って、好みの味じゃないかもしれないけど、そこそこ食べられるからさ~!」
平然とそう話す充さんに「・・・」またしても無言になる優奈さん。
そしてみのりさんがパクリと一口!
「!!美味しい!!」そう言ったかと思うと、パクパクと次から次へと食べながら、
「この肉じゃがすごく凝ってますね!どうやって作るんですか!?」
食べながら質問が止まりません。そして、お味噌汁を一口飲むと、
「お出汁って本当に美味しい・・こういう繊細なお出汁の味・・久しぶりに味わったかも」
お味噌汁を飲んで、満足そうにため息をつきました。
そして、
「私昆布の味大好きなんですよ!」みのりさんの言葉を聞いた優奈さんは、
「今日は昆布多めの合わせ出汁なの!良かった~お口に合って!」と優奈さんは安堵とともに嬉しくなりました。すると、
「お義姉さん、本当に美味しいです・・!おかわりいただいてもいいですか?」そう言われて、
「もちろんだよ!」と答えた優奈さんは涙が出るほど嬉しくなり、
「みのりちゃんが喜んでくれてよかった・・」と心の中で呟きました。
「お兄ちゃんいいなぁ。毎日こんな美味しいご飯食べてるのー?」みのりさんがたずねると、
「確かに美味いっちゃ美味いよ?でもさー、なーんか違うんだよ~。みのりもお袋の飯食って育ったんだから分かるだろ?」そう言い放った充さんのことばに、優奈さんとみのりちゃん同時に顔色が変わりました。
※ストーリーは実体験を元にフィクションを加えた創作漫画です。
登場人物や団体名は仮名であり、実在の人物や団体等とは関係ありません。
創作漫画としてお楽しみください。
原案:ママ広場編集部 脚本:のきわだ 編集:石野スズ
作画:みつけまま
3歳長男・0歳次男(R5.3月誕生)を子育て中のワーママです。