2024年夏ごろから続く、米の価格高騰。農林水産省は2月14日、政府の備蓄米21万トンを放出することを発表しました。この米の価格に関する一連の流れに対し、All About ニュース編集部が20日14時時点で集計したアンケートで回答者からさまざまな声が集まっています。
米の価格高騰「令和の米騒動」が「消えた米問題」に発展
2024年夏ごろから、スーパーマーケットの店頭から米が消え、価格が跳ね上がる「令和の米騒動」とも言われる事態が発生しました。農林水産省の秋の収穫を迎えれば落ち着くはず、という見通しははずれ、新米が市場に出回っても米の価格上昇は収まらず。1年前の2024年2月に比べて、価格は倍近くに上昇しています。この長期的な米の価格高騰を受け、2025年2月14日、農林水産省は政府の備蓄米21万トンを市場に放出する方針を正式に発表しました。
しかし、農林水産省によると、2024年に収穫された米は679万トンで2023年より18万トン増えたとみられる一方で、JAなどの集荷業者が農家から買い集めた米は前年より21万トン下回っているとのこと。この“消えた米”21万トンを政府の備蓄米で補い市場へ放出することが今後の価格動向にどう影響するのか、関心が寄せられています。
「目を覆いたくなる」「今の価格がむしろ適正」さまざまな声
All About ニュース編集部は20日、「今日印象に残ったニュース」に関するアンケートを実施(回答者95人)。その中でも、「米の価格高騰」「消えた米問題」に関するさまざまな意見が上がりました。
「今までが安く買い叩かれていたのであって、今の価格がむしろ適正なのではと思った。高いけど」(35歳男性/埼玉県)
「お米は生モノなので投機目的で長期に持っておくことはできないはずなのに、なんでこういうことが起きるのか不思議に思う」(39歳女性/千葉県)
「外食産業や異業種による米争奪戦の激化で、この価格から今後も毎年値上げが続くかと思うと目を覆いたくなる」(43歳男性/北海道)
「農産物は需給調整が難しく安定的にする方法を早く考えないといけないのに農水省はいまだに時代遅れのように感じた」(48歳女性/埼玉県)
「高騰の原因に転売目的の買い占めがあるという話でしたが、その程度でここまで価格が上がるのかは若干疑問に感じました。転売を良しとするわけではないが、目につきやすい部分だけが報道されている気がします」(37歳男性/新潟県)
※回答者のコメントは原文ママ
※調査はインターネット上で実施し20日14時時点で集計
文:福島 ゆき