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【板前歴21年の凄ワザ】食材2つでも「絶品豚汁の作り方」!脂肉がさっぱり美味なのは…“霜降り”の技術

  • 2025.2.21

寒い日に食べたくなる豚汁。具材たっぷりの汁物は、冬の食卓で重宝します。特に豚汁は、具をたくさん入れるほどおいしく作れると思っていましたが…なんと!豚肉と長ねぎだけで作るレシピを、YouTubeの料理系チャンネル『飲食店独立学校/こうせい校長』で発見しました。みそ、豚肉、長ねぎにプロの下ごしらえが施され、いつもの味が格段にレベルアップしそう。ぜひマスターしたいので、さっそく挑戦♪



YouTube『飲食店独立学校/こうせい校長』はプロ視点の解説で人気

具材2つだけで作れる「豚肉と焼きねぎの豚汁」を見つけたのは、YouTubeの料理系チャンネル『飲食店独立学校/こうせい校長』。チャンネル登録者数は91万人で、料理人歴21年目、飲食店経営歴15年目の岩野上幸生さんが運営しています。

飲食店開業を目指す方向けに、プロの視点で料理解説する点が、他の料理動画とちょっと違うんですよね。調理のコツはもちろん、詳しい食材解説、お客様へのサーブの仕方などまで解説しているので、家庭料理では気づかないポイントも知れて、勉強になりますよ。

今回作ってみる「豚肉と焼きねぎの豚汁」は、具材が2つだけという珍しい豚汁レシピ。豚汁は具材をたくさん入れるイメージがありますが、豚肉と長ねぎだけで気軽に作れるという点に惹かれました。

ですが、プロの技が盛り込まれていて、初めて知ったテクニックも多々あり!丁寧に作るので、きっとおいしく作れるはず♪

具材は2つだけ♪「豚肉と焼きねぎの豚汁」を作ってみた!

だし入りのみそを使う場合は、和風だしの素は不要です。お手持ちのみそに合わせてご用意くださいね。



【材料】(作りやすい分量)
豚バラ薄切り肉…100g
長ねぎ(白い部分)…2本分
水…500ml
みそ…大さじ3
和風だしの素(顆粒)…小さじ2 ※適宜
サラダ油…大さじ1

(肉の霜降り用)
水…1L
酒…大さじ2

1. すり鉢とすりこぎで、なめらかになるまで、みそをすります。



みそをすると香りが立つうえ、粒子が細かくなるので汁に均一に混ざり、食材にも味が染み込みやすくなるそうです。1分ほどすると、みその香りがふわっと立ちました。

みそをするテクニックを、初めて知りました!煮物や漬け物などを作る時にもおすすめとのことなので、覚えておきます♪

2. 長ねぎを4cm長さ程度に切り、豚肉を大きめに切ってばらしておきます。



豚肉は加熱すると縮むので、大きめに切るのがおすすめです。

3. 鍋に水(1L)と酒を入れて沸騰させ、豚肉の表面の色が変わる程度にサッと茹で、水を入れたボウルに浸します。



お肉やお魚の下ごしらえで、サッとお湯にくぐらせることを、「霜降りにする」と言います。これをしておくと、余分な脂や臭みを落とすことが出来ますよ♪
ちなみにお湯に酒を入れると、豚肉の臭みが抜けやすくなり、肉質もやわらかくなるんですって。



サッと茹でた豚肉を水に放ち、汚れや脂をサッと落とします。きれいになったらザルに上げて、水気を切りました。

4. 鍋に水(500ml)と3を入れます。中火で沸騰直前まで温めたら弱火にし、和風だしの素と1のみそを半量を加えて溶かします。



中火で4分ほど温めるとふつふつとしてきたので、弱火にして和風だしの素とすったみその半量を溶かしました。事前にみその粒をすり潰したので、いつも使っているみそですが、溶けるのが少し早い気がしました。

残りのみそは焼きねぎが出来てから加えるので、一旦火を止めて、フタをしておきます。


5. フライパンに油を引き、中火で熱します。2の長ねぎの両面に、焼き色が付くまで焼きます。



中火で5分ほどかけて焼くと、両面にしっかりと焼き色が付きました。

6. 4を弱火で温め直して5を加え、味見しながら残りのみそを溶き入れます。



仕上げる直前に残りのみそを溶き入れることで、風味のよい豚汁になりますよ。みそ汁の味が濃い場合は、加えるみその量を調節するとのこと。今回は、全量を加えてちょうどいい味になりました。

器に盛り付けたら完成です♪

これはおいしい!焼きねぎがとろっと甘い&豚肉はさっぱりやわらか♪



YouTube『飲食店独立学校/こうせい校長』で作っていた、「豚肉と焼きねぎの豚汁」が完成しました。具材が2つだけなので、みそ汁のような雰囲気に。

まずは豚肉から食べてみると…。脂身たっぷりのバラ肉ですが、さっぱりとしていて豚特有の臭みがなく、肉質もやわらかい♪霜降りの効果が出ていて、上品な豚肉に感じます。



焼き色が香ばしく付いた焼きねぎを食べてみると、とろっと甘い♪でもシャキシャキとした食感も残っていて、長ねぎの爽やかな香りも広がります。

豚肉が上品であっさりとしていたのに対し、長ねぎは甘さも香りも十分に引き出されていました。具材が2つだけでも物足りなさはなく、むしろ、長ねぎのおいしさが際立ちます!

豚汁は具材が多いほどおいしく作れると思っていたので、目からウロコ。素材の持ち味を引き出す下処理や調理を行うことで、とてもおいしい豚汁に仕上がりました。

具材2つでも絶品豚汁のワケは…豚肉は霜降り&長ねぎは香ばしく焼く!



YouTube『飲食店独立学校/こうせい校長』で見つけた「豚肉と焼きねぎの豚汁」。これは、具材2つだけなのに、具だくさんの豚汁に負けないおいしさを楽しめる豚汁でした。

まず、みそをすり鉢ですることで、普段使っているみそでも溶けるスピードが速く、違うみそを使っているような気分になりました。ちなみに、この、みそをするというテクニックは、煮物や漬け物でも使えるとのこと。ぜひ、他の料理でも活用してみたいと思います。

そして豚バラ肉の霜降りや、長ねぎを焼くのは、ちょっとしたひと手間。でも、するとしないとでは、味わいがかなり変わると思うので、試してみる価値ありです!

具材が少なく、みそ汁感覚で、とてもおいしい豚汁を作れるので、ぜひ!ちなみに、上記分量だと2~3人分を作れましたよ。

<参考文献>
WEB

『NPO法人【仕事と子育て】カウンセリングセンター〜「分とく山」野﨑さん流「生き方の知恵・食べる知恵」No.4 「霜降り」で肉や魚のおいしさを引き出す』
http://www.shigoto-kosodate.net/essay/1014/

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