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長澤まさみ“杏子”ら教師も騒然…教室に響く携帯電話や1枚足らない試験用紙の謎<高校入試>

  • 2025.2.20
「高校入試」 (C)フジテレビ

【写真】菊池風磨、憧れの長澤まさみと対面し大照れ

地元の有名高校に入りたい親子の悲喜こもごもや、入試日前後の教師たちのストレスフルな仕事や心情を描く、長澤まさみ主演のミステリードラマ「高校入試」(2012年、フジテレビ系)。今から13年前に放送された今作は、回を増すごとに不穏なムードが高まるドラマで、直接的に生死が描かれるわけではないが、人間の心の闇をじわじわとあぶり出していくような作品だ。人生を左右する入試日に、あってはならないミスが起こってしまう第5・6話をレビューする。 (以下、ネタバレが含まれます)

受験中に携帯電話を鳴らした生徒の母親が猛抗議

今作は「告白」や「Nのために」などヒット小説を生んだ湊かなえ脚本のオリジナルドラマ。入試を目前に控えた県立高校を舞台に、新任教師の春山杏子(長澤まさみ)をはじめ、誰が犯人なのかわからないまま事件が連鎖していくミステリー。現在FOD・TVerでは「#ドラ活 浸れ、超自分的ドラマ生活。」キャンペーンを開催中で、2025年3月17日(月)まで第1~3話が無料公開されているほか、順次全話を無料配信している。

第5話で、ついに入試が終了。杏子ら教師たちは後片付けを始める。受験中に携帯電話が鳴り、パニックを起こした受験生・麻美(美山加恋)は受験妨害とみなされ失格を言い渡されるが、納得できない麻美の母・昌(生田智子)は応接室で猛抗議をする。そこに、受験妨害の被害者の親として抗議に来ていたはずの沢村(入江雅人)も加わり、親たちは受験妨害が学校側の責任だと言い張る。学校側は落ち度がないと説明するが、麻美が受験した試験会場2の黒板に貼ってあった注意事項の張り紙には、他の教室に掲示してあった注意事項とは明らかに違う重大な欠落があった。証拠を盾に、学校側に責任を取るようにもとめる沢村と昌子。一方、教師たちは教科ごとに担当に分かれ、試験の採点を始める。

英語の採点チームが受験番号「46」番の答案用紙を紛失する

続く第6話。英語の採点場となっている会議室では、杏子ら5人の教師たちが採点をしている。すると、試験会場2の採点をしていた、宮下(小松利昌)が答案用紙が1枚足りないと言い出す。確認のため杏子も答案用紙の枚数を数えるが、やはり1枚足りない。無くなっていたのは受験番号46の答案用紙だった。教科主任の坂本(高橋ひとみ)は自分の評価が下がると苛立つ。試験会場2を担当していた杏子は、英語の答案用紙を受験生たちに配布したとき、確かに受験生の人数分ぴったりの答案用紙があったはずだと言う。また、試験が終わり答案用紙を回収する時には、杏子は過呼吸を起こした麻美を保健室に連れていき不在、水野(阪田マサノブ)も携帯電話の回収袋を取りに行っていて不在だったため、残っていた村井(篠田光亮)が1人で答案用紙を回収していたことを思い出す。坂本は村井の回収ミスではないかと、頭を抱えた。

入試当日は、受験する生徒本人とその親が疲弊する1日と思いきや、その実態は学校関係者や教師たちにとっても緊張感が漂う行事であることがこのドラマでよく分かる。平穏無事にトラブルなく終わらせなくてはいけないのに「入試をぶっつぶせ!」という大きな貼り紙が各教室に貼られていたことに始まり、試験中に携帯電話が鳴ってしまった麻美が過呼吸で倒れるなど、教師たちの緊急対応が続く。さらに答案用紙が足らないというのは一体どういうことか。受験を放棄した生徒の思惑が絡んでいるのか、はたまた内部に学校を陥れようとする犯人が潜んでいるのか、まだ解決しない。当時、ドラマを見た視聴者なら知っているはずの、薄暗い部屋にいる無精ひげをたくわえた男性…この怪しい役を中村倫也が演じており、このままでは終わらない薄気味悪さを堪能してほしい。

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