1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【長澤まさみ】常に新しいことに挑戦していたい

【長澤まさみ】常に新しいことに挑戦していたい

  • 2025.2.20

インプットすることで想像力も人生も一段と豊かに

昨年、2時間半、ほぼステージに立ちっぱなしの舞台を、ロンドン遠征含め、全80公演やり遂げた長澤さん。そして、またこの春、新たな舞台が始まるが、ドラマや映画でキャリアを重ねてきた今、舞台に邁進する理由とは?

「舞台の醍醐味は、“生”で演じられること。基本は稽古でつくりあげてきたものを、本番で観客の皆さんにお見せするわけですが、毎日同じ芝居をするので、自分なりの課題が生まれる。演出家の方から指摘されることもあり、それを咀嚼して、前日とは少しだけ異なる芝居に挑戦できる。つまり、ただの反芻ではないのです。ライブならではの、いい緊張感の中で集中してお芝居することにも面白さを感じています。今年は昨年以上に、自分が思っている意見をきちんと言語化するのが目標。演出家や共演者の方々とディスカッションして、かみ砕いて、自分の芝居を掘り下げ、理解することに取り組みたい」

そのためにも、多忙でも積極的にインプットする姿勢は崩さない。

「少しでも時間が空いたら、映画、舞台、美術館、友達とのご飯やショッピングへと足を運びます。観たり、読んだり、聞いたり、触れたりするのはとても大切なこと。記憶が残り、それによって自分の想像力が豊かになると思うから、私にとって欠かせないんです」

常に新しいことに挑戦していたい。変わり続けること=進化することだから。

新しいことを始めるとき、“失敗したらどうしよう”という躊躇は、俳優という仕事柄、ありません。人前などいろいろな状況下で泣き叫んだり、怒ったり、恥ずかしいの最たるところにいるから(笑)。私自身、もちろん悩むこともあるし、気持ちの切り替えも決して上手なほうではないけど、ある一定の期間を過ぎると、その感情がふっとなくなる。そういうところは楽観的で、私の強いところかなとは思います。

以前、脚本家であり監督でもある三谷幸喜さんに言われた「人生は意外とあっという間。後回しにしていると、やりたいことができなくなる」という言葉が、とても印象的で。取り組んでしまえば、何事にも立ち向かえると思うんです。仕事においても同じで、長年続けてきたことで自分らしく自分を魅せる術をなんとなく身につけられたように思える今、今日のスタイリストさんのようにはじめましてのスタッフさんにお願いすることも増えましたね。いろんな人と出会い、刺激を受けたいと思ってます。

長澤まさみさん

俳優

長澤まさみ/Masami Nagasawa

1987年6月3日生まれ、静岡県出身。ドラマや映画など数々のヒット作で主演を務める、日本を代表する俳優。4月10日から森山未來さんとW主演を務める舞台『おどる夫婦』が上演スタート。さらにみずから出演を熱望した主演映画『ドールハウス』が6月13日に公開。

撮影/𠮷田崇 ヘア/SHOTARO(SENSE OF HUMOUR) メイク/YUMI ENDO(eight peace) スタイリング/吉田恵 取材・文/楢﨑裕美

元記事で読む
の記事をもっとみる