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「更年期の吐き気の原因と対処法は?」産婦人科医師が回答

  • 2025.2.20

女性の体ならではの、ちょっとした悩みや疑問。病院に行くほどでないけど、専門家の意見を知りたい! そんな気持ちに応える、女性の体にちなんだ悩みについて産婦人科の先生に一問一答してもらう本連載。

今回は、更年期の吐き気について質問!

Q、更年期になり吐き気がするのはなぜですか?原因と対処法はありますか?

A、更年期にセロトニンが減少すると腸管の動きが悪くなり、吐き気に繋がります。対策は、ウォーキングなどで腸を動かす、セロトニンを増やす食事や運動をする、漢方や薬で対処療法をするといったことがあります。

更年期になり女性ホルモンが低下するとセロトニンも減り、その影響で腸の蠕動運動も低下して吐き気や胃のむかつき、便秘になる場合があります。

対策としていくつかのアプローチ法がありますが、セロトニンを増やすという切り口なら、まずは食事が挙げられます。セロトニンは食事から摂取された必須アミノ酸のトリプトファンから合成されるので、トリプトファンが多く含まれる食材(豆腐や納豆などの大豆製品・米や穀類・卵・ごま・チーズやヨーグルトなどの乳製品)を摂ることです。また、リズム運動も脳内セロトニンを増やすのに効果的とされていて、リズム良くウォーキングをしたり、ガムを咀嚼するのもいいそう。

腸の動きを良くするために、軽いウォーキングをするというのも手です。

また、吐き気や胃のむかつきの対症療法としては、漢方や薬を処方してもらってもいいでしょう。

お話を伺ったのは……

産婦人科医・上野啓子先生

Women's Health

東京医科大学産科婦人科学教室病院助教。医学博士、産婦人科医の指導医、生殖医療専門医、女性ヘルスケア専門医などを取得し、不妊治療や女性医学を得意とする。

Text:Saya Inoue

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