1. トップ
  2. 恋愛
  3. 親の話を聞かない『ヤンチャ娘』だったけど → 卒業式に【母親のピンチ】を救ってくれた「最高の娘」

親の話を聞かない『ヤンチャ娘』だったけど → 卒業式に【母親のピンチ】を救ってくれた「最高の娘」

  • 2025.2.20

卒業式や入学式、または入社式など、春には環境が変わるような大きなイベントが盛りだくさんですよね。
今回は筆者の知人A子さんが、娘の卒業式に出席したときのお話です。

画像: 親の話を聞かない『ヤンチャ娘』だったけど → 卒業式に【母親のピンチ】を救ってくれた「最高の娘」

ヤンチャな娘に、もうお手上げ

A子さんの一人娘は、中学生になった頃から徐々に反抗期が酷くなっていきました。
それは高校生になっても続いていて、親の話なんて全く聞いてくれません。
派手な化粧をしてガラの悪いお友達と夜遊びする日々が続き、夫が叱っても効果はなく、夫婦で手を焼いていたのです。

嘘でしょ!? 一瞬で進路決定!?

ある時、高校卒業後の進路の話になったのですが、

「勉強したくないから大学は嫌。まだ働きたくない。遊んでいたい!」

周りは進学のため塾に通い出したりしているのに、そんな事を言う娘にただただ呆れてしまいました。
ふと、娘の派手なメイクが気になったので、

「メイク好きなんだから、それに関係する学校とかはどう?」

そんな風に言ったA子さんの言葉で、娘は何かひらめいたようでした。

その後すぐ、娘は「美容専門学校なら行く!」と目を輝かせ、なんとあっさり進路が決定。
それからは少しづつ反抗期が落ち着き始めて、A子さん夫婦はホッとしていました。

今までの思いが溢れ出して、涙が止まらない~!!

そんな娘の高校卒業式が、ついにやってきました。
今までの色んな思いが溢れてしまい、A子さんは思わず大号泣してしまったのです。
式の後は教室へ集まり、両親へ花を贈呈するという流れがあったのですが、

「何その顔!? ヤバいんだけど!」

A子さんを見て驚いた娘が、突然鏡を見せてきたのです。
何事かと鏡に映る自分を見て、A子さんは思わず固まってしまいました。

泣きすぎてしまったあまり、目の周りは真っ黒に汚れ、メイクが酷く崩れてしまっていたのです。
化粧直しも持って来ていないので、少しでも汚れを拭おうとハンカチを持ってトイレへ駆け込むことに。
すると、何故か娘もついて来て……!?

こんなの泣くって(涙)本当にありがとう、私の最高の娘!

「特別だからね!」

そう言うと、娘はポーチから自分のメイク用品を取り出し、そのままA子さんの顔をササっと整えてくれたのです。
時間がなかったので少しだけでしたが、とても綺麗に仕上げてくれました。

そうして何とか教室に駆け込み、花束贈呈に間に合う事が出来ました。
名前の順番に花束が渡されていくのですが、A子さんは先程のトイレでの出来事に感激し過ぎてしまい、なんと花を受け取りながら再び大号泣してしまったのです。

「さっき直した意味ないやん!」

そう笑う娘を見て、本当に嬉しかったです。
色々ありましたが、我が子の成長を見れて本当に幸せです。

まとめ

我が子の成長を感じる瞬間は、少し切なくて何とも言えない幸福感があるものです。
反抗期は成長の証。そして親を想うからこその素敵な行動に、こちらまでウルウルきてしまいました。

【体験者:40代・主婦、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:Yuki.K
飲み歩きが趣味の元キャバ嬢。そのキャリアで培った人間観察力でコラムを執筆中。すっと人の懐に入ることができる天然人たらしが武器。そのせいか、人から重い話を打ち明けられやすい。キャバクラ勤務後は、医療従事者として活躍していたが出産を機に退職。現在はこれまでの経験で得た人間関係を取材に生かし、主に女性の人生の機微を記事にするママライター。

元記事で読む
の記事をもっとみる