婚活パーティーで出会って結婚した、まきさんとなお(なおまさ)さん。そんな2人は赤ちゃんを授かりました。妊娠検査薬で陽性が出た翌日、まきさんは親友のさきさんに会いに出かけます。仕事も育児も前向きに頑張るさきさんに、憧れを抱いていたまきさんでしたが、さきさんからの「家事育児は頑張り過ぎないほうがいいよ」という、意外なアドバイスに困惑して……。
親友が抱えていた問題
さきちゃんからの、後ろ向きな言葉に私は本当にびっくりしました。
「死にたいって思ったことがあるんだ」
親友からの衝撃的なひと言に、驚いて言葉が出ないまきさん。
さきさんは、過去に育児ノイローゼになりかけたことがあると、話してくれました。
出張で家を空けることの多い夫の分まで、さきさんは家事育児をひとりでこなしていたのです。
その頑張りが仇となり、心身ともに限界に達したころ、夫からの心ない言葉に怒りを抑えられなくなりました。
育児ノイローゼとは、育児中の疲労や気力低下などで、子育ての負担を強く感じている状態のこと。子育ての中で不安が積み重なったり、ささいな出来事にイライラしたり、育児ノイローゼになると気持ちも前向きになりづらく、つらい思いをします。
さきさんの状況は、育児・家事に休みがなく、周囲からも孤立した状態で疲労しているように見えましたね。家族以外のサポートもあります。つらいときは、躊躇せず頼ってみるのがいいかもしれません。
#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
https://www.lifelink.or.jp/inochisos/
よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
https://www.since2011.net/yorisoi/
いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
https://www.inochinodenwa.org/?page_id=267
まとめサイト(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html
監修者・著者:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
著者:マンガ家・イラストレーター きくちまき
ベビーカレンダー編集部