毎日食べたくなる、季節に寄り添ったごはんを、「薬食同源(食べることは心と体を育む)」の考え方をもとに料理を提案する、料理家の李映林さん、コウ静子さん親子に教えてもらいました。今回は、素朴なおいしさで体を労わる「しいたけ粥」のレシピをお送りします。
旨みが凝縮し、栄養も◎ 万能な乾物を大活用!
「買い物行けないときなど、わが家では常備している乾物に助けられることが多いです。切り干し大根、干ししいたけ、きくらげ、ひじきなどを使っていろいろな乾物料理を作りますが、年末年始におすすめなのが〝しいたけ粥〟です。
家族や友人と集まり、いつもより食べる量やお酒を飲む量が増える時期は、胃腸も疲れがちですよね? しいたけは胃腸の働きを整え、胃もたれや食欲不振を改善するほか、便秘解消にも効果的なので、体を労る料理としてぜひお試しください。滋味深く、やさしい味わいにほっと癒やされますよ。
しいたけ粥に組み合わせる副菜は、豆を主役にしたメニューを。香ばしくから煎りをして食感を残した豆は、やわらかなお粥と相性抜群。一緒に食べると、歯ごたえのある豆がいいアクセントになります」
主食 しいたけ粥
シンプルな食材と調味料で作った素朴なおいしさが、体にしみ渡る一品。調理の際はしいたけや米をごま油で炒めることで、素材の味を引き出し、香ばしい風味をプラスしましょう。
旨みをしっかり感じる干ししいたけのもどし汁は、捨てずに汁物や煮物のだし汁として利用を!
材料(2人分)
・米…1/2合
・干ししいたけ…5~6個
・ごま油…大さじ1
・塩…小さじ1/2
・万能ねぎ(小口切り)…3cm分
・白いりごま…適量
作り方
- しいたけは水に浸し、ひと晩(6~8時間)おいてもどす。
- 米はといでざるに上げ、30分ほどおく。1のしいたけを取り出し、軸を除いて薄切りにする。
- 鍋にごま油を中火で熱し、しいたけを入れて炒める。ところどころ色づいてきたら、米を加えて油が回るまで炒める。
- 3に水3と1/2カップ(分量外)を加える。強めの中火にして煮立ったら、ふたを少しずらしてのせ、15~20分炊く。塩で味を調え、器に盛って万能ねぎをのせ、白ごまをふる。
作り方 3
作り方 4
副菜 黒豆と干しえびの甘辛漬け
豆の旨みや食感を楽しめる、わが家の定番常備菜にも乾物が欠かせません。干しえびの風味が溶け出た漬け汁もおいしいので、“しいたけ粥”にかけて食べてみてください。
副菜にもう少しボリュームを出したいときは、うずらの卵をゆでて一緒に漬け込んでも! おつまみにも重宝しますよ。
材料(作りやすい分量)
・黒豆(乾燥)…60g
・干しえび(または桜えび)…15g 【A】
・だし汁(煮干しでとったもの)…大さじ2
・しょうゆ…大さじ1と1/2
・はちみつ、みりん…各大さじ1
作り方
- 黒豆はさっと洗って水に浸し、1時間ほどおく。ざるに上げ、水気をきる。ボウルに【A】を入れ、混ぜ合わせる。
- フライパンを弱めの中火で熱し、黒豆を入れる。皮が弾けるまでから煎りし、熱いうちに【A】のボウルに加え、そのまま冷ます。
- 2のフライパンを弱めの中火で熱し、干しえびを入れる。少し乾いてくるまでから煎りし、2のボウルに加えて混ぜ、30分ほど漬ける。
作り方 2
料理/李 映林、コウ静子 撮影/福尾美雪 構成・文/中田裕子
※素敵なあの人2025年2月号「食べて元気になる! 李家の日々ごはん vol.64」より
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教えてくれた人 コウ静子さん
料理家、国際中医薬膳師。薬膳や韓国料理をベースにした、滋味深いレシピ提案が好評で、『季節に寄り添う韓国茶』(グラフィック社刊)などの著書も多数。
教えてくれた人 李 映林さん
料理家。韓国・済州島出身。幅広い知識と経験による、愛情たっぷりの料理にファンも多い。著書に『李映林、季節の仕込みもの』(グラフィック社刊)。