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【女子旅 石川県】 星野リゾートの温泉旅館「界 加賀」のおもてなしに癒やされる、幸せなひとときを体験

  • 2025.2.20

今回訪れたのは「界 加賀」

石川県加賀市山代温泉18-47

界シリーズとは?

星野リゾートが全国展開する温泉旅館ブランド。良質な温泉はもちろんのこと、モダンな和の空間や伝統工芸品、地域ごとの個性あふれる文化体験、食事などを通して、ご当地の魅力に触れることができます。現在全国23施設を展開中。

歴史つなぐ温泉宿でおもてなしの心にときめく

山代温泉の湯の曲輪(ゆのがわ)に佇む『界 加賀』は、老舗旅館『白銀屋』から受け継がれた伝統建築棟が印象的なお宿。紅殻(べんがら)格子や赤壁が織りなす風情豊かな佇まいが往時の面影を今に伝えています。ロビーには水引のオブジェが優美に浮かび、友禅流しをモチーフにした九谷焼タイルの庭を抜けると、北大路魯山人直筆の「いろは屛風」が迎えてくれるトラベルライブラリーへ。滞在するだけで、加賀百万石の華麗な伝統文化に触れることができます。

そして、kazumiさんが印象的だったことのひとつが「『界 加賀』のみなさんのおもてなし」だったそう。地域の文化や歴史を熱心に学び、伝統技能の習得に励み、おもてなしの心を大切にする界スタッフとの触れ合いもここの魅力です。

のれん、明かり取りなど、館内の随所にあしらわれているのは梅の花をかたどった家紋。加賀藩・前田家の紋が梅鉢紋であったことから、梅の花がモチーフとして設えや器などいたるところに取り入れられています。館内での「梅探し」も楽しそう。

01_九谷焼の器の金継ぎ体験ができる

受け継がれゆく、器と技と思いの金継ぎ文化に触れる

トップス¥53,900/マリメッコ(ルック ブティック事業部)、シャツ¥26,400/ロワズィール(ロワズィール)

「器は料理の着物」という北大路魯山人の言葉を大切にしている『界 加賀』では、受け継いだ貴重な器を大切に使い続けたいという思いから、スタッフが金継ぎの技術を習得し、リペアをするように。技術や思いを伝えたいと、宿泊者が金継ぎの一部を体験できる「金継ぎ工房」が誕生。金継ぎの歴史や手法を学びながら、実際に修復作業を行います(見学 15:00~17:30、体験の申し込みは当日フロントにて予約)。

今回は漆で継いだ割れ目に金粉をまぶす工程を体験。

  • 貴重な体験! すごく集中できて整いました。
    モデルkazumiさん

02_木地師による酒器を削り出す手業を間近で

ご当地文化体験『手業のひととき』で木の酒器作り

加賀の木工芸の粋を集めた山中塗。その伝統の技を今に伝える木地師の工房を訪ねるツアーへ。無垢材から巧みに削られていく手業を目前で見学。静かな時が流れる工房は木の香りが漂い、不思議とリラックスします。ものづくりの現場に立ち会える貴重な体験(平日、宿泊の7日前までに予約。1名12,000円〈税込み、宿泊費別〉、 1日3組限定)。

山中塗で主に使用する木は欅(ケヤキ)、楢(ナラ)、栃(トチ)の地元産の広葉樹。

  • 削りたての酒器は木肌がすべすべしていつまでも触っていたいです。
    モデルkazumiさん

昔は木の器が主だった日本の食卓は、生活様式の変化とともに器の需要も変わりましたが、今またぬくもりある山中塗が見直されつつあるそう。

女性の木地師さんも修業中!

『工房なかじま』のみなさん。気さくにものづくりのお話をしてくださいました。

03_器とのマリアージュが美しい食事 「蟹会席」

歓声が上がるごちそう 『活蟹のしめ縄蒸し』に感動

冬の加賀といえば蟹! 加能蟹を堪能できる『極み タグ付き活蟹づくし会席』をいただきます。目玉は『活蟹のしめ縄蒸し』。囲炉裏の灰の余熱を使って魚介類を蒸した伝統料理から着想を得た一品。塩水に浸した縄で結わえ、蟹の旨味を逃がさず、ジューシーな蟹を心ゆくまで楽しめます。蟹づくしもさることながら、脂が乗った寒ブリのお刺身の分厚さ……! 金継ぎで蘇った貴重な九谷焼の器とともに織りなすおいしい物語に心奪われました。

蟹が大好物のkazumiさん、蟹会席をとっても楽しみにしていたそう。刺身、蒸し、鍋、焼き、揚げ物など、全方位で蟹を楽しみました。

『手業のひととき』 でいただいた器で一献

無垢の酒器で日本酒を楽しめます。ここでしか味わえない香り豊かな一杯を傾ける、贅沢な時間を過ごしました。漆を塗った完成品は後日、自宅にお届け。

【MORNING】 美しい朝食は地元食材をふんだんに

地元の食材や調理法を取り入れた「ご当地朝食」。地元ならではのおかずや香の物、地元で獲れた焼き魚など、朝の味わいは目にも美しい。

04_伝統の「紅殻格子」の佇まいの中で

ワンピース¥75,900/マリメッコ(ルック ブティック事業部)

赤の空間にあわじ結びで作られた水引珠が映えます。

  • べんがらって落ち着く赤色ですね。客席も限定されていて特別な時間を過ごしている高揚感があります。
    モデルkazumiさん

『べんがらラウンジ』で夜のバータイム

「べんがら」は日本の伝統的な赤褐色の顔料のこと。その深みのある色合いを内装に活かした『べんがらラウンジ』は、山代温泉郷を一望できる特等席。地酒と地元の旬の食材で作る季節のピンチョスなどを、夜の温泉街の景色とともに楽しみたい。

自分で選べる!

ラウンジの入口で約100種類の九谷焼や山中塗の器の中から酒器と器をセレクト。特別な時間は器選びからはじまります。

加賀獅子舞も堪能

毎夜、ライブラリーで厄を祓い福を呼び込む舞を披露。3月1日からは加賀獅子頭の職人と語る『手業のひととき』がスタート。

05_建物・館内に地元の伝統工芸が息づく

【客室】 和モダンな寛ぎの空間

全室「ご当地部屋」として、加賀友禅や水引などの伝統工芸を取り入れた設えに。客室に備わるお茶を楽しむキュートな急須や器は九谷焼で『界 加賀』オリジナル。

玄関ロビー

伝統工芸『水引細工』のアートは作家・廣瀬由利子さんによるもの。水引で刺しゅうのように模様を作る独自の手法を用いた、ここだけの作品。

館内には前庭、中庭、茶庭の3つの庭園があり、川の流れのように空間をつなぎます。

大浴場

美肌効果で知られる山代温泉の湯を引いた大浴場。九谷焼作家が手がけた大きな陶板アートが浴室を彩り、温泉情緒と工芸の融合の中入浴できます。

ライブラリー

1階の『トラベルライブラリー』には旅のお供になる書籍が多数。魯山人が酔って書いたと伝わる貴重な『いろは屛風』も展示。

茶室への道

国の有形文化財に指定されている茶室『思惟庵』にいざなう日本式庭園。

06_加賀で見つけたお土産

山代温泉総湯売店の温泉たまご

山代温泉の源泉で作られた、白身はやわらかく、黄身がほどよく硬く、温泉成分が染み込んだ風味豊かな温泉たまご。ひとつから買えます。(白玉ひとつ ¥65)

\ 界 加賀で見つけた /

九谷焼の箸置き

九谷焼作家さんがひとつひとつ手作りしているどうぶつの箸置き。カラフルポップな色付けでどれにするか迷うかわいさ。(各¥880)

九谷焼ジャーキャップ

九谷焼の伝統柄から現代風の模様まで、めずらしい九谷焼のふた。口径が合えば家にあるジャーにも装着できる。(各¥2,860)

photograph:Atsuko Chiba styling:Sanami Okamoto hair&make-up:Yoko Yoshikawa model:kazumi text:Asami Asai(kokohore japan)

リンネル2025年4月号より
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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