YouTubeで調理科学をベースにおいしいを最大限に引き出すレシピを紹介している樋口さん、なんと作家兼料理家という何とも羨ましい肩書を持つ方です。その樋口さんがやはりYouTubeで紹介していたのが「フェランアドリア風スパニッシュオムレツ」です。あれ?フェランアドリアって聞いたことあるぞと思いましたので、さっそく作ってみました!
樋口直哉さんのYouTubeチャンネル『樋口直哉の料理論[Cooking theory]』には、調理科学をベースに、“おいしい“を最大限に引き出すレシピがズラリ。詳しい解説とともに、レシピを紹介しています。今回はその中から「フェランアドリア風スパニッシュオムレツ」を作ってみます。
樋口直哉さんの「フェランアドリア風スパニッシュオムレツ」の材料と作り方
【材料】※1~2人分
卵…3個
ポテトチップス…30g(のり塩味がおススメ)
オリーブオイル…大さじ1
【作り方】※調理時間:10分
1. ボウルに卵を入れ、よく溶きます。
2. ポテトチップスを加えて、適度に砕きます。
3. フライパンを中火にかけ、オリーブオイルを入れます。
4. 卵を入れてざっくり混ぜながら、フライパン全体に均一に広がるように前後に揺すります。
5. 片面を焼き固めます。
6. 裏返して同様に焼きます。
7. 器に盛りつけて出来上がりです。
スパニッシュオムレツにしてはけっこう薄めかなと思いつつも1片を切り出してみると、中身が詰まっていてフワフワというよりもしっかり系のオムレツに仕上がっていました。樋口さんが「のり塩味がおススメ」と言ってましたが、焼いている最中からのりの香りがすごくて、出来上がりが待ちきれなくなりました。食べてみると、味を加えていないので全体は薄味ですが、のり塩本来が持っている旨味が卵と合っていて、シンプルなのにクセになる味ワイでした。濃い味が好きな人は塩を足すのではなく、ポテトチップスを足すのがいいかもしれません。これは食事というよりは、おやつに食べたい軽食といった感じです。
フェラン・アドリアは実は人名で、「世界一予約が取れないレストラン」と呼ばれていたスペインの三つ星レストラン、エル・ブジの料理長でした。調理を物理的や化学的に解析する学問分野を分子ガストロノミーと言いますが、フェラン・アドリアさん自身もエスプーマという食材をムースのように泡状にして提供する調理法を開発していて、もう何年も前になりますがその様子をテレビで初めて見て衝撃を受けたことを憶えています。奇をてらった料理法だという人もいますが、それに対してフェラン・アドリアさん自身は「電話やテレビやインターネットの例を見ればいい」とコメントしています。わたし個人は料理と科学は切り離せないと考えていますので、フェラン・アドリアさんのコメントに賛成です。
樋口さんはこのレシピは20cmのフライパンで作るのがいいと言っていましたが、幸いわたしが使っているフライパンも20cmでした。卵3個で20cmが丁度いい感じでしたので、大きさの違うフライパンで作るのであれば材料の分量を増減してみてください。オムレツの厚さで焼き時間は変わりますし、大きくなると裏返すのもけっこう大変ですので、あまり大きいフライパンは避けた方がいいと思います。
材料も少なくてとても簡単にできますので、ぜひ作ってみてください!