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ハッピーキャリアのために、職場のマウント人間から賢く逃げる方法

  • 2025.2.18

"ハッピーキャリア”のために、職場のマウント人間から賢く逃げる方法

出典:シティリビングWeb

心理学者アドラーによれば、自分が他の人よりも優位にいることを自慢する人のことを「マウントをとる」人と言います。等身大以上の大きな目標を設定しており、他の人より優れているということを誇示し、認められようとしています。心の底には劣等感があるので周りの人からの称賛や承認など、他人の評価を軸に生きることが標準化してしまっている、やや“困ったちゃん”な人とも言えるでしょう。

職場で働く人ならば誰しもがマウンティングしてしまう可能性がありますし、癖や気質として無意識にマウントをとってしまっている人も少なからずいるはずです。今回は、マウントをとる人から「逃げる」方法について、3つの方法を助言させて頂きますね。

出典:シティリビングWeb
プロフィール/西村麗子

フリーキャリアカウンセラー。著述家。

Association of Research for Career & Art (通称:アルカ)代表。

愛知県出身。大学卒業後、人材総合会社を経て独立。名古屋大学・名古屋市立大学元非常勤講師。延べ3000人を超える個人カウンセリングや、大学・企業・NPO・地域コミュニティでの300回以上の研修・講演・講義の登壇実績を持つ、多様な人の生き方・働き方を支援するキャリア支援のプロフェッショナル。近著に「自分らしいキャリアを拓く羅針盤」「宇宙一楽しい発達凸凹ちゃんの育児ソリューション」

逃げる方法1、感情を吐き出す

1つ目に、最も有効で誰にでもできる「逃げ方」は、感情を吐き出すことです。我々のようなカウンセラーに話を聴いてもらうということが有効なのは、「感情」を吐き出すことができるからに他なりません。息を吐く、愚痴を言う、思いの丈を思いっきり叫ぶ、などはストレスを軽減させてくれる良い方法です。マウントをとる人がいる職場では、程度の度合いにもよりますが、組織の雰囲気が悪くなっており、多くのメンバーが何らかの感情を抑え込んでいる場合が多いです。思っていること、感じていることを表出できずに抑圧されすぎるとメンタルを病む人も出てきかねません。

職場でのストレスを、関係のない第三者に聴いてもらうことができるだけでも、ずいぶんと気持ちは楽になるはずです。心理学で言うところの「昇華」という考え方です。話し相手が見つからないようであれば、紙に書き出して、辛さや弱音を全部吐き出してしまいましょう。歌にしたり、絵に描いて感情を外に表すこともストレスを軽減させる効果が認められています。

逃げる方法2、課題の分離をする

2つ目に、アドラー心理学流に「課題の分離」を行なってみましょう。マウントをとる人は、そもそもマウントをとることをやめることは簡単ではないでしょうから、諭そうとしたり、正そうとするのではなく、とにかく「関わる時間を極力減らすべく逃げる」ように割り切りましょう。社会人ですから、業務上の関わりを断つことは不可能です。ですが、相手に依存せず、相手のせいにもせず、自分を責めることもしないで、お互いを尊重し合える関係を構築する努力はできますよね。逃げたいけど逃げられないという思い込みを捨ててしまうことが第一歩です。マウントをとる人の課題はあなたの課題ではないからです。

逃げる方法3、あえてマウントをとられる役を演じる

3つ目に、わざとマウントをとられてみる役に徹するという方法もあります。人間は誰しも「ペルソナ」という仮面をかぶっています。役割、と言い換えても良いでしょう。会社や職場に対して本当の自分を見せる必要はないのです。マウントをとる人に媚びる必要はありませんが、染まっているふりをして潤滑油的にマウントをとられてみるという方法です。演じる時間は短い方がいいでしょう。そして、独りになったときには素の自分に戻れば良いのです。出世しない、管理職にならないという意思を貫く人も多い時代です。上下関係が重視されるが故にマウントをとる、とられるという人間関係が生じる訳ですから、割り切って、マウントをとられる立場を演じてしまえば余計なストレスはかからないでしょう。

人の悩みの8割は人間関係と言われますが、人間は社会的動物であり、どんな場面でも一人で生きていくことはできません。だからこそ、賢く組織やチームの中で「立ち回る」「逃げる」行為が有効になる場合も多いのです。

いかがですか?逃げることはあなたがHAPPY(ハッピー)になるための大切な手段の一つなんですよ。

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