マーゴット・ロビーが『バービー』(2023年)のプレスツアーで披露したルックの数々がきっかけで、一気に火が付いたハリウッドの“メソッドドレッシング”ブーム。その勢いは衰えるどころかいまだに続いており、ここ数カ月だけでも『ウィキッド ふたりの魔女』(2024年)でW主演を飾るアリアナ・グランデとシンシア・エリヴォが、それぞれの役を意識したスタイルで各プレミアに登場。ティモシー・シャラメも最新主演映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024年)でボブ・ディランを想起させるファッションに身を包みプロモーションを行なってきた。そして直近でこのブームに乗っているセレブが、2月17日に配信が開始された「ホワイト・ロータス/諸事情だらけのリゾート」のシーズン3で俳優デビューを果たしたブラックピンク(BLACKPINK)のリサだ。
現在、パーカー・ポージー、レスリー・ビブ、ナターシャ・ロスウェル、キャリー・クーンらほかキャストと俳優としての初のプレスツアーに参加しているリサは、各地のレッドカーペットでメソッドドレッシングを実践している。2月10日(現地時間)に行われたロサンゼルスのプレミアではミス・ソヒ(MISS SOHEE)によるオートクチュールガウンを着用。ペールイエローの柔らかな色味とシルクシフォンのレイヤードスカートが蓮の花(ロータス)を連想させ、作品のタイトルを体現したルックに仕上げた。
2月14日(現地時間)、チャオプラヤー川沿いに位置するフォーシーズンズ ホテル バンコクで開催されたプレミアのアフターパーティーにも、「蓮の花」を独自に解釈したルックで出席。シルバーのサッシュとクリスタル装飾のディテールが目を引くストラップレスのミニドレスは、ロサンゼルスで披露したガウンと同じペールイエロー。フォトコール用の背景の前でポーズをとると、開く花に見えるよう計算されたデザインで、観客を楽しませる術を熟知している、パフォマーとしてのリサらしさも落とし込んだ1枚となっている。一方、プレミアそのもので纏ったのは、ビビッドなピックのセットアップ。タイの湖、タレー・ブア・デーンに咲く紅い睡蓮の花と同じカラーで全身を統一し、蓮のモチーフを踏襲しながら、シーズン3の舞台であるタイへのオマージュもしっかり込めたルックを作り上げた。
リサがシーズン3で演じているのは、高級ビーチリゾート「ホワイト・ロータス」で働くヘルスメンターのムーク役。その役柄について「自分によく似ていますけれど、彼女の方があざとくてしとやかです。私はどちらかというとおてんばなので」と『バラエティ』誌にリサは語っている。今回初めて演技に挑戦した彼女だが、その才能はこれからみるみる開花するだろう。
Text: Anna Cafolla Adaptation: Anzu Kawano
From VOGUE.COM
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