学校を休んだ日の母との思い出を描いた漫画「お母さんといっしょにサボった日。」が、Instagramで300以上のいいねを集めて話題となっています。
小学6年の頃、人間関係に悩んでいた作者。ある朝、どうしても学校へ行きたくないと思い、体調が悪いふりをしたり、体温計をこすりながら熱を測ったりしていました。あきらめて登校しようとしたとき、それまで何も言わなかった母から意外な提案が…。読者からは、「すてきなお母さまですね」「娘さんの様子を察知してくれたのかな?」「こんな母に私もなりたい!」などの声が上がっています。
母の対応を感謝
この漫画を描いたのは、Instagramで漫画を発表している、漫画家の「きなこ」さんです。きなこさんに、作品についてのお話を聞きました。
Q.今回、漫画「お母さんといっしょにサボった日。」を描いたきっかけを教えてください。
きなこさん「最近、小学生の息子が学校へ行くことを渋ることがあるんです。その様子を見て、ふと当時の自分を思い出したことがきっかけです。『そういえば、母は1回だけ、私と一緒にサボってくれたなあ』『あのときの母はどんな気持ちだったのだろう』と。自分が親になったから分かりますが、なかなか言えないですよね。『一緒にサボろう』なんて…」
Q.お母さまから「一緒にサボっちゃおっか」と声を掛けられたとき、どう思いましたか。
きなこさん「『え、お母さんもサボりたいの!?』『大人でもそういう気持ちになることあるの!?』と驚いたと同時に、うれしくなったことをよく覚えています」
Q.当時のきなこさんは、「なぜ、お母さんが仕事を休んだのか」について考えましたか。
きなこさん「いいえ。単純に『母もサボりたいんだ!』と思っていました。今作は、私が親になって初めて『もしかしたら母はこんな気持ちだったのかな』と、想像して描いた作品です。『母がなぜ一緒に休んだのか』は、私のことを思ってのことかもしれませんし、仕事がつらかったのかもしれません。その答えは、母のみぞ知ることです」
Q.今、振り返ってみて、お母さまの行動をどのように感じますか。
きなこさん「無理に学校に行かせず、休ませてくれたことを、とても感謝しています」
Q.漫画「お母さんといっしょにサボった日。」について、どのような意見が寄せられていますか。
きなこさん「『すてきなお母さんですね』『私もそうありたいです』といった声を頂きました。でも、漫画なので少し美化されているかもしれません。母はお酒もタバコも大好きで、ひょうひょうとしていて、実際は愛情表現も控えめなんですよ」
オトナンサー編集部