筆者は在宅ワーカーですが、パートやフルタイムで出社しているママ友から理解を得られにくいと実感することもあります。勤務時間や勤務形態が自由なイメージがあるので、楽そうだと勘違いされることも……。今回は筆者と同じく在宅で働いている親族Sさんが体験したエピソードをご紹介します。
妊娠をきっかけに、在宅ワーカーに転職したSさん
40代前半のSさんは、3人目の妊娠をきっかけに、薬局でのパートをやめて在宅での仕事を始めました。
仕事も順調に進み、3年後にはパート時代よりも稼げるように!
上の子たちが小学生になると、登下校の付き添いもできるし宿題も見てあげられるし、仕事も私生活も満足していたのですが……。
PTA役員会での雑談が仇となる
長男が六年生のとき、PTAの役員を引き受けました。
ある日、役員会での休憩時間に仕事の話題になりました。
Sさんが「私は在宅で働いているんです」と伝えると、ママたちも「え〜すごい!」と興味を持ってくれました。
しかしそれから数ヶ月後、同じく役員をしている六年生の保護者Rさんからの電話で、役員会での発言を後悔することに……。
ママ友から、塾の送迎をお願いされ困惑
Rさんから「突然で申し訳ないんだけど、下の子が熱出して今から病院に連れて行かなきゃいけなくて! R太(Rさんの長男)の塾の送迎お願いできない?」と言われたSさん。
どうやら、ご主人が出張中でSさんしか頼める人がいない様子。
Sさんも「いいよ」と気軽に応じてしまいました。
それから3週間後、またRさんから「今週出張で家をあけるの。下の子は義理の実家に預けるんだけど、R太は塾があるから無理で……。二日間だけ、また塾の送迎お願いできる?」と連絡がきたのです。
Sさんも迷ったのですが、ママ友関係が悪くなるのが嫌だったので渋々引き受けてしまいました。
在宅ワークを理解しないママ友にげんなり
出張から帰ってきたRさんからお礼の電話がきたとき、Sさんは「夕方は家事でバタバタするし、今後R太くんの送り迎えは難しいかなぁ」とやんわりやめてほしいことを伝えました。
するとRさん「うちは中学受験のために親子で必死に頑張ってるのよ! Sさんは公立で気楽でしょ? しかもあなた在宅なら時間もあるし、そのくらいいいでしょ!」と逆ギレし、電話をブチッと切ったのでした。
在宅ワークは周囲の理解と協力が必須!
あまりに身勝手なRさんの言動に、Sさんは彼女から距離を置こうと決意。
その後Rさんから連絡がきたときは「オンライン会議がある」「在宅でもノルマと勤務時間も決まってるから無理!」とはっきりと断るようにしました。
するとRさんも、Sさんから避けられていることに気づいたようで、連絡をしてこなくなりました。
在宅ワークの経験がない人からすると『自由で楽そう』に見えるのかもしれません。
実際はプライベートとの切り替えの難しさや、時間管理や自己管理の高さを求められるなど大変な面もたくさんあります。
在宅での仕事をするときは、家族をはじめ周囲の理解と協力が大切ですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年11月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:広田あや子
教育関係のキャリアを経て、ライターに転身。実体験に基づく記事は、「真実は小説より奇なり」を痛感し、体験者へのヒアリングを通じての執筆に特化。プレママ・ママを対象としたサイトを中心に執筆し、特に義実家トラブルネタを得意とする。