桜井カスミさんは専業主婦。夫・アキトさん、幼稚園へ通う娘・モモナちゃんと3人で暮らしています。とてもやさしく紳士的だった夫は、結婚後にモラハラ化。家事も育児も丸投げし、夜には無理やり行為に及び、カスミさんは毎日我慢を強いられる生活を送っていましたが、夫がモモナちゃんにけがをさせたことで限界がきて、家を出ました。
モラハラ当事者の会のカウンセリングを受けた夫は、自らカスミさんの笑顔を奪っていたことに気づきカスミさんへ話し合いを求める手紙を送付。カスミさんは週末のみ自宅へ戻ることに。
夫が過去の大人げなかった行動について、カスミさんの気持ちに寄り添うような謝罪をしたことで、2人の関係は改善しつつありました。
そんな矢先、夫はカスミさんがモラハラ被害者のコミュニティで知り合った男性・カケルくんと公園で話しているところを目撃！
カスミさんが出て行ったことを後ろめたく思い、同僚からの冷ややかな視線や父親からの「桜井家の恥さらしになるな」という圧力、近所の目を気にして限界に達した夫はモモナちゃんの髪飾りをもぎ取り、激怒し始めて……。
激昂した夫が見せた本性
「こんなもの……ぶっ壊れろ！」
夫は、モモナちゃんがカケルくんからもらったアクセサリーを破壊！
「話を聞いて」というカスミさんの言葉も一切聞き入れません。
「親父に恥をかかすなって言われたんだぞ！」
「俺が我慢してやってんのみて、心の中で見下してんだろ？」
「今なら何言ってもはいはいって聞くと思ったら大間違いだぞ、バカ女！」
会社での惨めな気持ちや父親からの批判、カスミさんへの不満によって我慢の限界を迎えた夫は、思いの丈をすべてカスミさんへとぶつけたのでした。
怒りがピークに達したことで、本性がむき出しになった夫。
カウンセリングを受ける中で「すべてはモラハラした自分の責任である」と認識したものの、心の奥底では自分こそ被害者だという気持ちがぬぐい切れていなかったのでしょう。
自らの不幸の原因をカスミさんのせいにしているうちは、改善の余地もないのではないでしょうか。怯えるモモナちゃんにもまったく配慮なく、大声で怒りをぶつける夫……夫に心から家族を大切に想う気持ちが芽生えない限り、カスミさんは面会を避けたほうがいいかもしれませんね。
著者：マンガ家・イラストレーター しろみ
ベビーカレンダー編集部