いつ子どもが産まれてもおかしくない臨月になると、日常生活を送るなかでも大変な思いをすることが多いものです。そんな時こそ家族のサポートがとても重要ですよね。今回は筆者の知人Rさんが臨月なのにもかかわらず、勝手な行動ばかりの夫をある人にズバッと叱ってもらったお話です。
臨月なのに……
Rさんは当時第一子の妊娠中で、臨月を迎えていました。
予定日が近く、いつ産まれてもおかしくない状態であるにもかかわらず、夫はどこか他人事。
「子どもが産まれてからは忙しくなるから、今のうちにやっておきたいことがある」
と言って、飲み会に参加したり趣味の集まりに出かけたりしていました。
Rさんは臨月ならではの眠りの浅さや頻尿、便秘や腰痛などに悩まされているというのに、体調の悪い妻を気遣うことすらありません。
「この子が生まれたらちゃんとパパらしくなってくれるかな……」
そんな不安を覚えながら、Rさんは出産の日を待っていました。
夫が友人を連れてくる!?
そんなある日、突然夫がRさんに信じられないことを言いだしました。
「今日〇〇(夫の友人)が遊びにくるよ、子どもが生まれたら当分会えないだろうしいいだろ? 多分泊まるから準備よろしく」
「はあ!?」
そんなことを急に言われても、体調が優れないRさんにはご馳走を作ったりお客様用の布団を干しておいたりする気力はありません。
とてもおもてなしできる状態ではないので困っていると、間もなく友人がやってきました。
「おじゃましますー、ってRちゃんもうそんなにお腹大きいの!?」
「うん、もうすぐ予定日なの」
夫の友人はRさんの大きなお腹を見てビックリ。どうやらRさんが妊娠していることは聞いていたものの、まさか臨月とは思っていなかったようでした。
Rさんがいつ産気づいてもおかしくない状態だと聞いて、友人は激怒。
「今は奥さんと子どものことを考えろよ! 遊んでる場合じゃないだろ」
と夫をきつく叱ってくれました。叱られた夫はシュンとして、「反省します」と一言つぶやきました。
そして友人は家にも上がらず、「こんな時にごめんね、元気な子を産んでください」と言ってそのまま帰って行きました。
その後夫は本当に反省したようで、出産までRさんの体調を気遣ってくれたそうです。旦那さんに良い友人がいて良かったですね。
【体験者:30代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。