平日と休日の装いの境界線が薄れ、カジュアルな服がより身近になった。
「東カレ男子」なら押さえておきたい逸品を過去３年にわたって紹介してきた本連載も、ついに今回が最終回！
ラストを飾るにふさわしい、36個目のアイテムとは！？
代名詞「ゴム引きコート」の防水性はそのままにしたアップデートの妙が刺さる
映画『007』のボンドカーとしても有名な「アストンマーティン」。
歴史のほとんどをスポーツカーの製造に費やしてきた同社が、初のSUVとして発売した「DBX」は、流麗なラインと官能的な走りは紛うことなき“アストン”ながら、現代的なアップデートで世界中の話題をさらった。
そんな一台よろしく、今回紹介する「マッキントッシュ」のコートも、伝統を重んじつつ歩みを止めない英国の名門による、正統進化と表現するべき一着だ。
元祖ハイテク素材のゴム引き防水生地を用いつつ、フーデッド仕様にすることで纏った肩肘張らない雰囲気はイマドキ。
大人の余裕を醸すように、ゆったりしたサイズ感でぜひ楽しんでほしい。
英国を代表する“レインコート”の次世代モデルに食指が動く！ 「MACKINTOSH」
19世紀初頭に誕生した、二枚の生地の間に天然ゴムを塗り、圧着し熱を加え作られる防水布（＝ゴム引き生地）を採用。
アメリカ海軍のデッキパーカから着想を得たフード、後ろ見頃の切り替えなどのディテールが際立つ。
￥264,000〈マッキントッシュ／マッキントッシュ ギンザシックス店 TEL：03-6264-5994〉
今月のコーデサンプル
タートルネックにジャスト丈のコーデュロイパンツを合わせ、メガネや革靴などの小物は黒で統一。
コートの前ボタンは留めず、サラリと羽織るのがポイントだ。
そんなコートを羽織ったら……英国人シェフが日本の食材を斬新に仕上げる天空のダイニングへ 『The Jade Room ＋ Garden Terrace』
非日常を演出する「東京エディション虎ノ門」のシグネチャーレストラン。
英国のスターシェフ、トム・エイキンズ氏がなじみ深い日本の食材に繊細な感性を吹き込んで、モダンなひと皿へとアップデート。
今回のコート同様、英国による正統進化を存分に味わいたい。