ミラノで高級ホテルの建設が止まらない。そのひとつが、昨年秋にオープンしたカーサ・ブレラだ。正確にはミラノの中心スカラ座から数歩離れたボッシ広場にある。
建築家ピエトロ・リンゲリによって設計されたこの建物は、スタジオウルキオラの介入により、8階建ての全116室(スイート15室とミラノスイートを含む)。インテリアも高級家具を使いながら、スタイリッシュな室内で落ち着いた雰囲気。屋上にはプールがあり、ガーデニングが施され、ミラノの街を眺めながら1日中楽しむことができるのだ。
このホテルのもうひとつの魅力は、おそらく美食の面だろう。 レストランは「Scena」、「Casa Brera Living」、「Etereo」、「Odachi」とすべて異なるテイストの4つで、どのレストランも特別なもの。 なぜなら最初の3軒はシェフのアンドレア・ベルトン(ミラノで3つ星レストラン を経営する)がコンサルタントとして参加し、4軒目の「Odachi」は市川春雄シェフが経営する。
朝食から夕食後まで営業する「カーサ・ブレラ・リビング」では、ミラノ風アペリティフのための料理やドリンク、イタリア風にアレンジした各国料理を、70席の屋外デフォーと60席の屋内エリアの両方で楽しめる。 一方、シェーナはフランチェスコ・ボナート総料理長が率いるレストランで、コンテンポラリーなミラノ料理を70席の店内で提供している。
市川春雄シェフは、10年前にイタリアの日本料理店で初めてミシュランの星を獲得して以来、ミラノでは権威のあるシェフである彼が監修する日本食が入っている。こんなにたくさんレストランが入ったホテルはミラノではなかなかないので注目を浴びている。
来年のミラノで行われる冬のオリンピックに向け、まだまだ建設ラッシュがとまらない。