MLB公式サイトは13日(日本時間14日)、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手を特集。契約延長交渉の話題を取り上げた。
チームは長期契約での残留を目指しているが、ゲレーロJr.側は18日(同19日)の全体キャンプ開始日を交渉期限としており、合意に至らなければ話し合いを一時停止する意向を示している。
■アトキンスGMは慎重な姿勢崩さず
MLB公式のブルージェイズ担当キーガン・マセソン記者は同日、「時間が迫るブラディとの契約延長」と題した記事を公開。チームの主砲ゲレーロJr.残留に関しての最新情報を伝えた。
記事によると、ブルージェイズのロス・アトキンスGMは「我々は、ブラディを長期間このチームに留めるために非常に努力している。その思いは強く、これからも続けていくつもりだ」とコメント。一方で「詳細にはあまり踏み込みたくない。そこで話せば話すほど、交渉成立の可能性が低くなるからだ」とし、「目標は合意に至ること」と語るに留めた。
しかしゲレーロJr.側は、ブルージェイズの野手組がキャンプインする18日(同19日)までに合意に至らなければ延長交渉を一時停止すると伝えており、残された時間はごくわずか。交渉を加速させるための駆け引きとも考えられるが、今オフにFAとなる可能性もある。
■「ネオンのカウントダウン時計を設置すべき」
マセソン記者は「ブルージェイズの選手育成施設には、大きなネオンのカウントダウン時計を設置すべきだろう。それは、赤く光りながら時間を刻み続けているはずだ」と記し、「両者にとって契約条件が理に適ったものでなければならない。このような交渉において、金銭より重要な要素は殆んどない。まだ25歳の彼は、世界最高の打者のひとりであるだけでなく、トロントの街とファンを心から受け入れ、球団の顔としての役割を全うしている」と、ゲレーロJr.との契約延長を強く促した。
今季メジャー7年目を迎えるゲレーロJr.は、昨季159試合に出場しア・リーグ2位の打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940をマーク。とりわけオールスター以降は絶好調で、両リーグトップの打率376、同2位のOPS1.128を記録するなど抜群の存在感を見せた。ブルージェイズは生え抜きスターを引き留めることができるのか。