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こだわりの書店&店主を紹介! 最終回は、さまざまな交流の拠点となっている「Coffee Books Gallery iTohen」

  • 2025.2.14

こだわりの書店と、書店員さんおススメの本を紹介するこのコーナー。最終回となる今回は、中崎町にある本とギャラリー・コーヒーのお店「Coffee Books Gallery iTohen」。大阪メトロ梅田駅から一駅の中崎町駅から歩12分、天神橋筋六丁目駅から歩11分の場所にある、スタリッシュな白い看板が目印のお店です。

出典:シティリビングWeb

目指すは“プライベート感”のある公民館 訪れる人にとって身近な存在に

2003年に「Coffee Books Gallery iTohen」を立ち上げた鰺坂兼充さんは、元々デザインの専門学校で教鞭をとっていました。その後、アルバイトなどを経て同店を立ち上げ。自身がアートに携わる中で、「アーティストが自分の作品を発表できる場を作りたい」と考え、訪れる人が身近に感じやすい書店・カフェを窓口としたギャラリーをオープンしました。

店舗の場所を「天六」にしたのは、梅田などの繁華街からのアクセスが良いこと、また、店舗までの道のりが散歩道としても“ちょうどよかった”からだそうで、「健康のことも考えて、うちの店に散歩がてら来ることを習慣にしてもらえれば」というひそかな思いも。

出典:シティリビングWeb

さらに、この場所を“プライベート感”のある公民館のような、誰もが気軽に利用できる場所にしていきたいと熱く話してくれた鰺坂さん(写真上)。気さくな雰囲気の店主と話をしているうちに、なんだか緊張もほぐれてきたよう。

そんな鰺坂さんの人柄もあってか、店内は常に和気あいあいとした雰囲気。この日は日本語を学んでいる外国人女性2人が来店しており、本や作品を囲んで話に花が咲いていました。

出典:シティリビングWeb
作家へのリスペクトがあふれる店内は、未来の才能育成の場としても機能

鰺坂さん自身がデザインした店内には、「作家(作り手)への敬意」が満載。例えば、本の“顔部分”である表紙が見えるように置く配置方法。通常の書店では背表紙を見せて並べることが多いそうですが、あえて表紙を見せて並べているところにも鰺坂さんの作家への強い思いを感じます。

出典:シティリビングWeb

また、作家やデザイナー・イラストレーターを目指す人を積極的にスタッフとして雇うなど、「作り手」を支える役割も担っている同店。実際に、多くの才能が「iTohen」から誕生しました。店内には、スタッフよる絵本も数多く置かれています。置かれている本の作者の人柄や、本に込められた思いを知っているからこそ、来店者からの質問にも答えることができ、置かれている本を自信をもって薦めることができるのだとか。

出典:シティリビングWeb

写真上中央と下の作品はいずれも、店内で働いていたスタッフや、元スタッフが手がけたもの(※写真下の作品は挿絵のみを担当)。

出典:シティリビングWeb

店の奥にはギャラリースペースも カフェでは飲食代の5%を作家に還元

店の奥には、広々としたギャラリースペースも。来店した際には、陶芸家と画家、写真家がコラボした「陶器のある風景ー器×絵画×写真 3人展」(写真下)が行われていましたが、現在はそちらは終了していて、2/24(月)まで味のある絵を追求するQ-enta(クエンタ)さんの「カキゴコチ」が開催されています。ギャラリーとしての機能も持つだけに、定期的な作品展はチェックしておきたいですね。

出典:シティリビングWeb

ギャラリーの手前にあるカフェスペースでは、こだわりの食パンを使用した「フレンチ・トースト」(550円、セットは100円引き)などを楽しむこともできます。飲食代の5%は、イベントの出展者に還元される仕組みになっているのも注目ポイント。

出典:シティリビングWeb

カフェスペースで友人や店員とおしゃべりをしながら本や雑誌を眺めるもよし、お茶を楽しみながらアートに触れるもよし。枠にとらわれず、フランクな公民館のように自由に楽しみ尽くせるのが「iTohen」の魅力かもしれませんね。

「Coffee Books Gallery iTohen」鯵坂さんのおススメの本はこちら

鰺坂兼充さんに、おすすめの本2冊をピックアップしてもらいました。

大人になっても冒険してもいいんだよ

おしいれのぼうけん

古田足日(ふるたたるひ)・(田畑精一)たばたせいいち 著/童心社 1,540円

出典:シティリビングWeb

鰺坂さんの人生観にも影響を与えた、累計239万部を超えるロングセラーの絵本。お昼寝前に、ミニカーの取り合いでけんかをしたさとしとあきらが先生に叱られてに入れられた「おしいれ」で、追いかけてくるねずみばあさんから逃げるお話しです。物語の世界観に引き込まれるような独特の挿絵が印象的だったそうで、忙しい毎日に追われている大人にこそ、この絵本を読んで新たな冒険にチャレンジしてほしいと話してくれました。

あの名作を新たな視点で楽しんで

100万回生きたねこ

佐野洋子著/講談社 1,650円

出典:シティリビングWeb

100万回生きたねこの一生を通して、誰かを思うことの素晴らしさや大切さが描かれている本著。絵本の中では、動物をデフォルメして描写することも多いのですが、この本ではリアルに描写されているため、誰もが一度は目にしたことがあるロングセラーの絵本を「アート・絵画」という新しい視点で見つめ直すことができますよ。

■今回紹介した書店は…

Coffee Books Gallery iTohen

住所 大阪市北区本庄西2丁目14−18 富士ビル1階

営業時間 土・日・月曜の11:00~18:00

詳細はWebで確認を。

http://itohen.info/about/

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