姑との関係に悩むA子。
再婚後も続く「バツイチだから」という言葉に嫌気がさしていました。
しかし、夫のある一言で状況に変化が訪れたそう。
その言葉とは一体何だったのでしょうか。
A子から話を聞きました。
姑との微妙な距離感
A子は再婚をして幸せな日々を送っていました。
現在の夫はとても優しく、生活は順調そのものです。
ただ、ひとつだけ悩みのタネが──。
姑がA子の離婚歴に対して少し引っかかっている様子があり、会話の中でたびたび「A子さんはバツイチだから」と話題にするのです。
A子にとって、前夫との結婚生活は忘れたい過去そのもの。
浮気やDVが原因での離婚だったため、思い出すたびに嫌な気持ちになってしまいます。
それでも姑との関係を良好に保つため、A子は気持ちを押し殺してやり過ごしていました。
思わぬ一言で溢れた怒りと困惑
その日は、姑が夕食前に突然の訪問。
なかなか帰ろうとしない姑に気を使い、A子は「よかったら夕食一緒にいかがですか?」と誘いました。
その日の献立は夫のリクエストでサラダチキンや野菜スープといったヘルシーなメニューです。
しかし、料理を目にした姑が放った一言がA子の心に刺さりました。
「前の旦那さんはこんなあっさりした薄味が好きだったのかもしれないけど、息子はもっとボリュームのある料理が好きよ」
A子は驚きと怒りで言葉を失いました。
前夫の話を持ち出されたことに加え、夫の好みを無視する発言。せっかくの夕食の場が台無しです。
夫の一言が場を変えた瞬間
その場の空気が微妙にピリつき始めたとき、夫が冷静かつ毅然とした態度で口を開きました。
「母さん、俺もう40過ぎだよ。10代じゃないんだから、こういうあっさり系の料理はありがたいんだよ。それと、A子の過去をいちいち持ち出すのはやめてくれ」
この一言で、空気は一変。
姑はバツが悪そうに「そう」とだけ返事をし、その後は静かに食事を終えました。
姑との関係も変わるきっかけに?
その日の夕食以降、姑は以前ほどA子の離婚歴について話題にしなくなりました。
再婚や義両親との関係はさまざまな試練がつきもの。
姑に悪気はなかったのかもしれませんが、そんなときに味方になってくれるパートナーの存在は、何よりも心強いですね。
【体験者:40代・女性主婦、回答時期:2024年12月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:Yumeko.N
元大学職員のコラムニスト。専業主婦として家事と子育てに奮闘。その傍ら、ママ友や同僚からの聞き取り・紹介を中心にインタビューを行う。特に子育てに関する記事、教育機関での経験を通じた子供の成長に関わる親子・家庭環境のテーマを得意とし、同ジャンルのフィールドワークを通じて記事を執筆。