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『ブルータリスト』エイドリアン・ブロディ、祖国を脱出した母の記憶を語る「最も僕の胸が痛む」

  • 2025.2.14
映画『ブルータリスト』ポスタービジュアル (C)DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES(C)Universal Pictures

映画『ブルータリスト』より、主演のエイドリアン・ブロディが、実際に祖国を脱出した経験を持つ実母の記憶と、自身がホロコーストからの生存者を演じる決意について語ったインタビュー映像が解禁された。

【動画】幼かった母の祖国脱出について語る『ブルータリスト』エイドリアン・ブロディ特別映像

本作は、第二次世界大戦下にホロコーストを生き延び、米国へと渡ったハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生を、監督・脚本を務めた36歳のブラディ・コーベットが描き出した、215分にわたる壮大な人間ドラマ。

主人公のラースロー・トートを演じるのはエイドリアン・ブロディ。ラースローと共に数奇な運命をたどることになる妻エルジェーベトを演じるのはフェリシティ・ジョーンズ、米国へ渡ったラースローの運命に大きな影響を与える大富豪ハリソンを演じるのはガイ・ピアース。そのほか、ジョー・アルウィンやラフィー・キャシディなど、ハリウッドを牽引してきたベテラン実力派から注目の若手まで幅広い役者陣が顔をそろえている。

才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、めいジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるために米ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。建築家ラースロー・トートのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、ラースローの才能を認め、彼の家族の早期米国移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築をラースローへ依頼した。しかし、母国とは文化もルールも異なる米国での設計作業には多くの障害が立ちはだかる。ラースローが希望を抱いたアメリカンドリームとはうらはらに、彼を待ち受けたのは大きな困難と代償だった―。

劇中でホロコースト生還者を演じたエイドリアン・ブロディ。<演技に生かせた親族の体験談>について、ブロディは「最も僕の胸が痛む」話として、母がまだ幼かった頃の記憶をたどる。「祖国を出た時の母は、12歳か13歳だったんだ。『祖国を脱出してアメリカに渡る』と母が祖父母から聞いたのは、わずか出発の24時間前だった」と言う。いつフレイヤ銃で撃たれてもおかしくなかった過酷な状況下での逃亡だったことを明かし、「悲しいけど今も世界中で大勢が苦しんでいるよね、だからこそ、僕は心の底から感じたんだ。この話を大切に伝えていく責任感を」と決意を語る。

また、お気に入りのシーンとしてラースローとハリソンが初めて出会うシーンを上げ、その理由をホロコーストから脱出するために仕事も信条も何もかも奪われたラースローが、ハリソンとの出会いについて「とても美しいんだ」「奪われた物を取り戻す瞬間を切り取ってる」と振り返っている。

映画『ブルータリスト』は、2月21日より全国公開。

映画『ブルータリスト』エイドリアン・ブロディ特別映像

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