Text by 石井彰(編集部)
サッカー界で活躍するには、努力だけではなく豊かな才能が必要となる。それもあっていわゆる「サッカー一家」も珍しくない。父親や母親から受け継いだものを活かし、兄弟ともにプロとして活躍している選手も多い。
今回は『thefootballfaithful』から、「今ヨーロッパでどちらも活躍しているサッカー兄弟」をご紹介する。
ベリンガム兄弟
兄の所属:レアル・マドリー
弟の所属:サンダーランド
国籍:イングランド
同じバーミンガム・シティで台頭したベリンガム兄弟。兄のジュード・ベリンガムはドルトムントを経てレアル・マドリーへと移籍し、ジョーブは今季サンダーランドへ新天地を求めた。
誰もが知っているようにジュードは世界最高クラスのクラブで欠かせない攻撃的MFとして君臨。弟も同じポジションを得意としているが、191cmの身長を持っている大型プレーヤーだ。
ウィリアムズ兄弟
兄の所属:アスレティック・ビルバオ
弟の所属:アスレティック・ビルバオ
国籍:ガーナ、スペイン
ガーナにルーツを持っている黒人選手であるが、バスク地方で育ったためにアスレティック・ビルバオへと迎え入れられたウィリアムズ兄弟。互いにその快速を生かしたアタッカーとして活躍した。
8歳年上のイニャキはストライカーとして台頭し、長くエースとして活躍。ニコは2021年にトップチームへと昇格し、若くして中心的なウインガーに成長。兄弟で愛するアスレティック・ビルバオを支える選手となった。
なお、兄のイニャキはガーナ代表、一方で弟のニコはスペイン代表のキャリアを選択している。
エルナンデズ兄弟
兄の所属:PSG
弟の所属:ミラン
国籍:フランス
ともにアトレティコ・マドリーの下部組織で育ったリュカとテオのエルナンデズ兄弟。現在は前者がパリ・サンジェルマン、後者はACミランでプレーしており、フランス代表のメンバーとして招集されている。
父親のジャン=フランソワはフランス生まれのサッカー選手で、現役時代の最後をスペインで過ごした人物。ただ、リュカやテオとは疎遠で10年間以上連絡すらとっていなかったことがインタビューで明かされている。
ルカク兄弟
兄の所属:ナポリ
弟の所属:アダナスポル
国籍:ベルギー
ともにベルギー代表でプレーしているルカク兄弟。兄のロメルはストライカーとしてチェルシーやインテルで活躍したことで知られ、弟のジョルダンはサイドバックを本職としている。
なお、いとこであるボリ・ボリンゴリ=ムボンボもスタンダール・リエージュニ所属しているサイドバック。彼もかつてはセルティックでプレーしていたことでも有名。
アユー兄弟
兄の所属:ル・アーヴル
弟の所属:レスター・シティ
国籍:ガーナ
ガーナの伝説的な選手であるアベディ・ペレの息子。アンドレは左利きのテクニカルなアタッカーとしてマルセイユやスウォンジー、ウェストハムでプレー。ジョーダンは右利きのストライカーで、同じくマルセイユ、スウォンジーなどを経て現在はレスター・シティに所属。
本当はアンドレとジョーダンの上にイブラヒムという長兄がおり、彼もリンカーンというジブラルタルのクラブでプレーしているサッカー選手だ。
ドンナルンマ兄弟
兄の所属:トリノ
弟の所属:PSG
国籍:イタリア
兄弟ともにミランに所属していた経験を持っているアントニオ・ドンナルンマとジャンルイージ・ドンナルンマ。ふたりともがゴールキーパーとしてトップレベルでプレーしている。
アントニオはジェノアやバーリ、パドヴァなどを経て現在はトリノのサブキーパー。ジャンルイージはもちろんご存知のようにPSGの守護神を務めている。
セセニョン兄弟
兄の所属:フラム
弟の所属:ウィガン・アスレティック
国籍:イングランド
ベナンにルーツを持っているセセニョン兄弟。どちらもフラムのアカデミーで育った双子だ。兄のライアンはトッテナムとホッフェンハイムを経てフラムへと復帰しており、弟のスティーヴンは2023年からウィガン・アスレティックへと移籍した選手である。
なお、いとこのステファン・セセニョンもル・マンやPSGなどでプレーしたサッカー選手で、松井大輔ともチームメイトだった。