傷病退役軍人の国際スポーツイベント、インビクタス・ゲームの2025年大会がカナダのバンクーバーとウィスラーで開催中のヘンリー王子。開会式ではメーガン妃とのキスをキャッチされるなど、仲睦まじい姿を見せていたが、「妻がここにいて、支えてくれているのが最高です。そばにいてくれるのがうれしい。この冒険において、とても大切な部分です」と『ピープル』のインタビューで語った。
2005年から2015年まで英陸軍に従軍し、2度のアフガニスタン派兵にも参加したヘンリー王子は、2014年に傷病退役軍人の心身の回復支援を目的としてインビクタス・ゲームを設立。同年のロンドン大会を皮切りに、これまでアメリカ・オーランドやカナダ・トロント、オーストラリア・シドニー、オランダ・ハーグ、ドイツ・デュッセルドルフで大会を開催してきた。
結婚前、王子が初めてメーガン妃とカップルとして公の場に登場したのがトロント大会だった。メーガン妃がドラマ「SUITS／スーツ」の撮影を行い、また夫妻が英王室を離脱後、短期間暮らした地でもあるカナダは、王子にとって思い入れのある国だ。「カナダに戻ってくることができて、信じられないほどうれしく思います。初めての冬季大会として、カナダほどふさわしい国はありません。みんな、本当にワクワクしています」
2025年大会には、世界25カ国から550人余りの選手が出場し、車いすバスケットボールや水泳などの主要競技のほか、初めてアルペンスキー、スノーボード、スケルトンといった冬季スポーツが加わり、11種目で競い合う。王子は、メーガン妃との間にもうけた5歳のアーチー王子や3歳のリリベット王女にも、大会で得た経験を伝えたいそうだ。「2人は興味津々です。子どもたちとの会話は非常に興味深い……手足の片方がない人がいる理由や、人とは違う外見になった理由を説明します。難しいことですが、重要です」
「僕らの子どもたちはまだ幼いけれど、特にアーチーはそういった質問をしてきます。彼らに何が起きたのか、正確に説明するよう常に気をつけています。僕らがインビクタス・ゲームでしているのは、彼らの生活を良くし、自らを再定義する機会を与えることだと説明しています」。そして「スポーツの持つ力」についても伝えたいと語る。「子どもたちにも、好きなスポーツをすべてしてほしいと思っています。僕らにとっても、とても大切なことだと思っているからです」
Text: Tae Terai
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