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友人が宝くじで1億当選! 夢を叶え、人生バラ色になるはずが → 周りの人が離れていった悲しい理由

  • 2025.2.13

金銭感覚の違いから、疎遠になってしまう人もいますよね。お金は人を変えてしまうものなのでしょうか、それとも隠されていた本性が露わになるだけなのでしょうか? 今回は筆者の友人のエピソードをご紹介します。

画像: 友人が宝くじで1億当選! 夢を叶え、人生バラ色になるはずが → 周りの人が離れていった悲しい理由

友人が宝くじに当選

友人の由美子(仮名)は、いつもニコニコしていて誰に対しても優しく、穏やかな人でした。困っている人がいれば自分のことのように心配し、親身になって相談に乗ってれる、陽だまりのような存在だったのですが……

そんな由美子が宝くじで1億円を当てたという知らせは、すぐに仲間内に広がりました。
最初の変化は、服装でした。
いつもは優しい色合いの服を着ていた由美子が、突然全身きらびやかなハイブランドで身を固めるようになったのです。

友人の変化に戸惑いを隠せず

それからどんどん由美子の生活は変わっていきました。
ファーストクラスでモルディブやハワイに行ったり、ブランドのバッグを買い集めたりと、高級志向になり、話題も私たちには理解できないようなものばかりです。

「やっぱり一流のものって違うわよね」
「みんなももっと良い物を身につけたほうがいいわよ」
と、価値観や嗜好も変わってしまったようです。

次第に会話がかみ合わなくなり、会う回数も減っていきました。

夢だったカフェを開店

しばらくして、由美子が起業したという話を聞きました。宝くじの当選金で、夢だったカフェを開店したようです。

由美子のカフェは、SNSで華々しくオープンを告知していました。
内装も豪華で、確かに写真映えはします。でも、肝心のコーヒーやケーキの味は平凡で、人々の関心がなくなると途端に客足が途絶えてしまいました。

案の定、由美子のカフェは1年も経たずに閉店。
経営の知識もないまま、宝くじの当選金を当てにして始めた事業は、当然うまくいくはずもなかったのでしょう。

以前の由美子なら、きっと地道に努力を重ね、夢を実現させていただろうに、大金を得たことで簡単に成功できるという錯覚に陥ってしまったのかもしれません。

もう元には戻れない

由美子から「お金を貸してほしい」という連絡が来たのは、閉店から数か月後のことでした。宝くじの当選金は底をつき、借金だけが残ったといいます。

かわいそうだとは思いましたが、私は援助を断りました。
ここで援助しても由美子のためにならないと思ったのと、大金を手にした時の彼女の変化を、どうしても受け入れられなかったのです。

お金は、時に残酷な現実を突きつけます。そして、失われたものは、二度と戻らないこともあるのです。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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