平野美宇に期待がかかる石川佳純の「.929」超え　圧巻の全勝キープで“不敗神話”継続、前主将の歴代最高勝率上回れるか【Tリーグ】

「ノジマTリーグ 2024-2025シーズン」は16日、大阪府の守口市民体育館にて木下アビエル神奈川と日本ペイントマレッツの試合が行われる。消化試合数は2試合少ないものの、首位のニッペMを勝ち点差「6」で追う2位チームには勝利が求められる。
そんななか、13日に発表されたベンチ入りメンバーに名を連ねたのが平野美宇。ここまでシングルス全勝を誇る24歳の“不敗神話”がどこまで続くかも見どころとなる。

■2度のVM勝利で勝負強さ発揮

平野はKA神奈川移籍初年度の2022-23シーズンにシングルスで12勝6敗を挙げ、プレーオフ制覇に貢献。さらに、昨シーズンは12勝3敗で勝率は.800を記録し、橋本帆乃香（日本ペイントマレッツ）の.813に続くリーグ2位の好成績を収めた。
迎えた今季は開幕から順調に白星を積み重ねると、昨シーズンに3敗を喫した横井咲桜（日本ペイントマレッツ）や、国際大会での活躍が光る大藤沙月（日本ペイントマレッツ）にも勝利。さらに、2025年に入った1月4日には早田ひな（日本生命レッドエルフ）相手にも今季2度目のビクトリーマッチで勝利するなど勝負強さも光る。
これまで6シーズン行われてきたTリーグの歴史において、シングルスでシーズン全勝を記録（チームマッチ×0.6以上出場）した選手はおらず、KA神奈川の主力として活躍した石川佳純さんが2020-21シーズンに残した13勝1敗の勝率「.929」が最高。終盤にかけて首位争いが続くなか、平野がこのスタッツを上回れるかは注目となってくる。
パリ五輪で初のシングルス出場を果たした2024年夏を経て、Tリーグで充実のシーズンを過ごす平野。チームがプレーオフ争いと2年ぶりの優勝に向けて歩みを進めるなか、現主将の平野が前主将である石川さんを超える歴代最高スタッツを残せるか。