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姑のことが、ずっと苦手だった──離婚後、シングルで子育てしていた私 → 元姑の優しさに、ホロリ

  • 2025.2.13

結婚によって新しくできた義理の家族との関係って、何かと難しいものですよね。誰だって、できれば良好な関係を築きたいと願うものですが、なかなかうまくいかないことも多いのではないでしょうか。今回は友人の体験談をお届けします。

画像: 姑のことが、ずっと苦手だった──離婚後、シングルで子育てしていた私 → 元姑の優しさに、ホロリ

厳格な姑

私の姑は厳格な人で、結婚当初から何かと口出しをされ、少しでも粗相があると厳しく注意されました。
決して悪い人ではないことは分かっていたのですが、どうしても打ち解けることができず、どこか緊張感のある関係が続いていました。

夫と離婚することに

結婚6年目、価値観の違いから衝突が増え、私と夫の関係は修復不可能なまでに悪化してしまいました。このままでは子どもにも良くないと思い、ついに離婚を決意。

1人息子を引き取り、私はシングルマザーとして新たな生活を始めることになりました。
しかし想像以上に生活は苦しく、心身ともに疲弊していく日々……。
養育費はありましたが、息子の将来のことを考えると、常に金銭的な不安が付きまといます。

一体誰が?

そんなある日、仕事から帰ると玄関先に米や野菜などの食料品が置いてあることに気が付きました。

さらに数日後、今度は果物やお菓子などが玄関先に届きました。
ますます謎は深まるばかり……。

でも、買い物に行く時間も確保できない慌しい日々の中で、玄関先に届けられる品々には、正直とても助けられました。

こっそり助けてくれていたのは……

友人に相談してみると、「もしかしてお姑さんじゃない?」と言われました。私はその言葉を聞いて、思わず耳を疑いました。

姑は離婚に際して、私を責めるようなことは一切言いませんでしたが、それでも心中穏やかではないだろうと思っていたからです。

しかし翌日、こっそり監視していると、1台の車が家の前に停まりました。降りてきたのは、紛れもなく姑!

大きな袋を玄関先に置いて去っていく姿を見て、私は驚きを隠せませんでした。
すぐに姑に電話をかけ、「さっき来てくださいましたか?」と尋ねると、姑は戸惑った様子で「あなたと孫が心配だったの。お節介だろうけど、何かせずにはいられなくて……」と答えました。

姑の優しさに感謝

姑は、実は誰よりも私と息子のことを心配してくれていたのです。
今では月に1度、息子に会いに来てくれます。私の体調が悪い時には、息子の面倒を引き受けてくれることも。

離婚によって、夫との関係は終わってしまいましたが、姑との新たな関係が始まったのでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2024年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

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