【トッケビ~君がくれた愛しい日々~】舞い散る花びらが胸キュンドラマを演出
毎年3月末から4月にかけて、ソウルの桜は満開を迎える。韓国で桜の花言葉は「心の美しさ」や「佳人(美しい人)」。華やかでいて可憐、儚さも併せ持つ桜は、韓国ドラマの名シーンに欠かせない存在だ。
歴代涙活ドラマ第1位の呼び声も高く、未だ人気の衰えない2016年のヒット作「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」では、不滅の命を持つキム・シン(コン・ユ)が、彼の永遠の人生に終止符を打つことのできる唯一の花嫁、チ・ウンタク(キム・ゴウン)に、満開の桜の下でプロポーズする。見つめ合う2人の間に、ひらひらと花びらが舞い落ちていく場面は、忘れられないシーンのひとつだろう。撮影に使われた済物浦倶楽部は、ソウルの隣の港湾都市・仁川にあり、20世紀の初めには米国、ドイツ、フランス、ロシアをはじめとする外国人の社交場だった。隣接する仁川自由公園では、毎年見事なまでに桜が咲き誇る。
「トッケビ~君がくれた愛しい日々~」
http://tokkebi.jp/
【ソンジェ背負って走れ / 力の強い女 ト・ボンスン】ソウル最大の花見スポット・汝矣島
2024年上期の韓国ドラマ最大のヒットで、ビョン・ウソクを大ブレイクさせたドラマといえば、時空を超えるラブコメディ「ソンジェ背負って走れ」。キム・へユン扮するイム・ソルが、落ちてくる桜の花びらをつかめば願いが叶うというジンクスを信じて、ふたりで花びらをキャッチするシーンにジンとした人も多いはず。
桜が印象的なドラマと言えば、超人的な怪力ヒロインとイケメン2人が繰り広げるラブコメ「力の強い女 ト・ボンスン」。ヒロインのボンスン(パク・ボヨン)とゲーム会社CEOのミンヒョク(パク・ヒョンシク)が、桜が舞い散る中で愛を誓い合う、最終回のラブラブシーンは胸キュン必至。2人のデートシーンに登場する汝矣島(ヨイド)公園やポラメ公園は桜の名所として知られるが、特に国会議事堂の脇を通る輪中路(ユンジョンノ)は、約1,800本の桜が長さ1.7kmのトンネルを作るソウル最大の花見の名所だ。
「ソンジェ背負って走れ」
https://www.video.unext.jp/lp/lovelyrunner
「力の強い女 ト・ボンスン」
https://www.video.unext.jp/title/SID0035258
【スタートアップ: 夢の扉】切ない思いを呼び起こす合井洞の桜並木
韓国ハイテク業界の若き起業家たちの栄光とロマンスを描いた「スタートアップ: 夢の扉」にも、桜並木が何度も登場する。ペ・スジが演じる主役のソ・ダルミと、キム・ソンホ扮するベンチャーキャピタリスト、ハン・ジピョンの生い立ちが明らかになる第1話の回想シーンでは、舞い散る桜が甘酸っぱくて切ない思いを掻き立てる。ソとハンを温かく見守るおばさんの店のロケ地は、弘大(ホンデ)の西側に位置する合井洞(ハッチョンドン)。YGエンターテインメントの本社があることでも知られるこの並木通りも桜名所のひとつだ。
そのほかにも宮廷ドラマ「100日の郎君様」では、ド・ギョンス演じる主人公のイ・ユルが大の花好きということもあってか、印象的なシーンに度々、桜が登場する。ユ・スンホとイ・ヘリが主演した禁酒令時代のロマンス劇「花が咲けば、月を想い」でも、可憐な桜が名場面を盛り上げる。他にも南山公園やソウルの森、鞍山など、花見スポットに事欠かないソウルに、この春は桜詣でに訪れたい。
「スタートアップ:夢の扉」
https://www.netflix.com/jp/title/81290293
「100日の郎君様」
https://roukunsama.jp/
「花が咲けば、月を想い」
https://www.video.unext.jp/title/SID0096738/
Text: Yuka Kumano
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