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【電子レンジ炊飯器】は100均で十分?ダイソーの炊飯マグと価格差7倍のイシガキ「炊飯土鍋 二重蓋」を徹底比較!おいしいのはどっち?

  • 2025.2.13

1合炊き炊飯マグは100均で十分?

今回比較したのは「一合炊きの電子レンジ炊飯器」
今回比較したのは「一合炊きの電子レンジ炊飯器」

日本人ならというよりも、稲作文化圏の出身者なら、炊きたてのご飯が嫌いという方は少数派でしょう。そんなご飯好きなら、炊飯器で炊くほどではないけれど、ちょっと茶碗で1~2杯程度の炊きたてご飯が食べたいということがあると思います。大きな炊飯器で少量のお米を炊くとおいしくないこともありますし……。

そんな要望に応えてくれるのが、1合炊き(お茶碗2杯程度)を簡単に電子レンジ加熱でも可能にしてくれる陶器製でフタ付きの大型マグカップです。というよりも、取っ手の付いた陶器製の炊飯器といったほうがわかりやすいと思います。

筆者は、この炊飯マグを最初は100円ショップのダイソーなどでみつけました。同じようなアイテムとして電子レンジ調理オンリーのプラスチック製1合炊きもあるのですが、やはり陶器製のほうが見栄えもよく、おいしく炊けそうにみえることもあり、陶器の炊飯マグ1合炊きのほうが人気のようです。

チョイスしたのはダイソーの「炊飯マグ」

ダイソーの「炊飯マグ」の見た目は、まさにフタ付きのマグカップといった感じです。その気になれば大ぶりなマグカップとしても使えるかもしれません。
ダイソーの「炊飯マグ」の見た目は、まさにフタ付きのマグカップといった感じです。その気になれば大ぶりなマグカップとしても使えるかもしれません。

まず、100均好きの筆者は100均の王者ともいえるダイソーの「炊飯マグ」税込330円を購入しました。カラーはブラックとベージュが用意されており、容量は約560ml、直径約11cm、高さ約12cmで1合までの白ご飯や炊き込みご飯などが調理できます。

ちょっと自分の分だけ1号程度ご飯が炊きたいというときに、筆者はこのダイソーの「炊飯マグ」を使っており、かなり満足していたのですが、ある日、もっと高級な炊飯マグなら電子レンジでもっとおいしいご飯が炊けるのではないかと考えたのです。

100均に対抗する高額アイテムは…

ネットで人気のイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」Amazonなどのネットショップで人気のイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」。フタが2重になっているというだけで、確かにおいしく炊けそうな気がします。
ネットで人気のイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」Amazonなどのネットショップで人気のイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」。フタが2重になっているというだけで、確かにおいしく炊けそうな気がします。

100均の「炊飯マグ」ではなく、より高価な本格的な炊飯マグにすれば、電子レンジでの少量お手軽炊飯でも、さらにおいしい炊きたてご飯が楽しめるのでは?と考えた筆者はネットでもっとおいしく炊けそうな炊飯マグを探したわけです。

そして、ヒットしたのがイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」。その名のとおり2重ブタ構造になっており、これによって圧力を高め、調理の際の熱を逃がさないといいます。さらに内側にしっかりと熱を溜める発熱釉薬を使用した電子レンジ専用の発熱構造を採用。これならきっとダイソーの「炊飯マグ」よりも、さらにおいしいご飯が炊けると考えてました。

「炊飯土鍋 二重蓋」の価格は2289円(送料・税込み)。ダイソーの「炊飯マグ」との価格差は約7倍です。大きさは約:21×15×14.5cm、重さは約1.25kgと、かなり大きく重くしっかりとした作りになっています。ちなみに電子レンジだけでなく直火での調理も可能です。

この「炊飯土鍋 二重蓋」なら、きっと明確にわかるほどダイソーの「炊飯マグ」よりもおいしいご飯が炊けるだろうと、筆者は「カートに入れる」をクリックしたわけです。期待はかなり高まっています。

「炊飯土鍋 二重蓋」と「炊飯マグ」でご飯1合を炊く

左がダイソーの「炊飯マグ」、右がイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」。どちらも同じ1合炊きの炊飯マグなのですが、大きさはかなり異なります。
左がダイソーの「炊飯マグ」、右がイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」。どちらも同じ1合炊きの炊飯マグなのですが、大きさはかなり異なります。

「炊飯土鍋 二重蓋」が到着した筆者は、早速「炊飯マグ」と両方でご飯を炊いて、どちらがおいしいかを比較したいと考えました。我が家で普段から食べているお米(無洗米)を使い、普通に水道水で電子レンジを使って炊飯を行った結果、どちらがおいしいかをはっきりさせたいと思ったのです。

ここで最初からちょっとした問題が発生しました。どちらも1合(約150g)の米に水180mlを加えて、30分ほど吸水させたあと、電子レンジで加熱するという調理法です。ですが「炊飯土鍋 二重蓋」は500Wで5分30秒加熱してから、さらに200Wで4分加熱、「炊飯マグ」は500Wで4分加熱してから200Wで7分加熱する調理方法を推奨しています。

電子レンジでの加熱が終了して蒸らし状態の「炊飯マグ」と「炊飯土鍋 二重蓋」。左側の「炊飯マグ」でご飯粒が吹きこぼれているのがわかるでしょうか。
電子レンジでの加熱が終了して蒸らし状態の「炊飯マグ」と「炊飯土鍋 二重蓋」。左側の「炊飯マグ」でご飯粒が吹きこぼれているのがわかるでしょうか。

問題は2つの炊飯マグで調理する加熱推奨時間が異なることではなく、筆者の家の電子レンジでは200Wが選択できないのです。結局、いろいろ調べた結果、筆者は500Wで10分という加熱方法を選択しました。過去に「炊飯マグ」でも、この加熱時間でおいしく炊けたので、どちらも同じ時間での調理としたのです。

注意点としては、我が家には電子レンジが1台しかありませんので、先に「炊飯土鍋 二重蓋」の加熱を行い、次に「炊飯マグ」の加熱調理を行った後、15分蒸らしてから、同時の2つのフタを開けたので、「炊飯土鍋 二重蓋」のほうが炊飯加熱終了から約25分蒸らした状態での試食になったことをご理解ください。

また無洗米を使用したこともあり、調理自体は各炊飯マグにお米と水を入れて、30分以上十分に吸水させてから加熱しただけ。非常に簡単です。気になったのは「炊飯マグ」のほうが少し吹きこぼれ、フタのフチの部分に数粒ですが、ご飯が吹きこぼれていたことくらいです。

現在のニーズに応えた食感に炊き上がる

ご飯をしっかり混ぜてから試食を行いました。どちらも土鍋で炊いたご飯ということになりますが、おこげはできていません。
ご飯をしっかり混ぜてから試食を行いました。どちらも土鍋で炊いたご飯ということになりますが、おこげはできていません。

さて、炊き上がったご飯を試食したのですが、最初に驚いたのは電子レンジが1台しかないので、蒸らし時間が約25分となった「炊飯土鍋 二重蓋」のご飯が予想以上に温かいことです。15分しか蒸らし時間をとっていないダイソーの「炊飯マグ」で炊いたご飯と遜色ない暖かさが保持されていました。この点は同じ1合炊きでも陶器が厚く、重い「炊飯土鍋 二重蓋」が多くの熱を保持することのメリットといえそうです。

試食を行った感想は、どちらもかなりおいしい。筆者はやわらかいご飯よりも、ご飯粒それぞれがしっかりとしており、弾力がはっきりとしたご飯が好きです。どちらで炊いたご飯も普段筆者の家の圧力IHの炊飯器で炊いたものよりも、しっかりとした弾力があり、ご飯の粒がはっきりと主張しているように感じます。かなり筆者の好みです。

最近みた資料によると、昔はやわらかいご飯が好まれたのに対して、最近では粒立ちがよく、しっかりとした弾力が感じられるご飯が好まれるということなので、炊飯マグはどちらで炊いても、この条件をクリアしているように感じられます。

で、結局どちらがおいしいの?

1人で試食してもどちらがおいしいかの確信が持てませんでしたが、我が家では家族3人すべてが右の「炊飯土鍋 二重蓋」で炊いたご飯がわずかにおいしいと感じました。
1人で試食してもどちらがおいしいかの確信が持てませんでしたが、我が家では家族3人すべてが右の「炊飯土鍋 二重蓋」で炊いたご飯がわずかにおいしいと感じました。

もっとも気になる、どちらで炊いたご飯がおいしいかですが、実は差が微妙で1人では判断が付かず、たまたま自宅にいたパートナーと4歳の息子にも確認したところ、十分な粒立ちと弾力が感じられながらも、かんだときによりやわらかく感じられる「炊飯土鍋 二重蓋」のほうが3人ともおいしいと感じました。

とはいえ、価格差約7倍と考えると微妙なところでしょう。ただし、○倍と考えるとその差は大きく感じますが、約1900円の差と考えると、使い勝手や食器としての出来や質感を考慮するならイシガキの「炊飯土鍋 二重蓋」を購入する価値は十分にあるでしょう。とはいえ、このあたりは最終的には好み。まずは炊飯マグ自体を試してみたいならダイソーの「炊飯マグ」でもまったく問題はありません。

(千秋)

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