女性の体ならではの、ちょっとした悩みや疑問。病院に行くほどでないけど、専門家の意見を知りたい! そんな気持ちに応える、女性の体にちなんだ悩みについて産婦人科の先生に一問一答してもらう本連載。
今回は、生理中のデリケートゾーンのトラブルについて質問!
Q、生理中、デリケートゾーンのかぶれやかゆみが気になります。原因や対処法を教えてください。
A、主な原因はナプキンをつけることによる蒸れなど。最近は生理用品の種類が豊富なので、自分の体に合うものを探してみるといいでしょう。
デリケートゾーンのかぶれやかゆみの主な原因はナプキンをつけていることによる蒸れや、月経血や汗、ナプキンなどが肌を刺激するためです。最近はナプキン、タンポン、カップ、ナプキン不要のショーツなど、様々な生理用品が出ていますよね。色々と試していくと、自分に合った快適なものが見つかるかもしれません。
生理中はしっかりとした生地感のショーツを選びがちですが、通気性のいいものに変えると蒸れが良くになることもあると思います。
また、生理中だからといって、腟内を洗いすぎるのも厳禁。内部の細菌のバリアが崩れてカンジダ症になりやすくなったり、デリケートゾーンが乾燥したり痒みが出る可能性もあります。
「VIO脱毛したら良くなりますか?」という声も聞かれますが、脱毛済みでも蒸れや痒みを気にされる方はいらっしゃいますし、主観的なものなので断定するのは難しいところです。
お話を伺ったのは……
産婦人科医・上野啓子先生
東京医科大学産科婦人科学教室病院助教。医学博士、産婦人科医の指導医、生殖医療専門医、女性ヘルスケア専門医などを取得し、不妊治療や女性医学を得意とする。
Text:Saya Inoue