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50代パート「私はもう歳だから(笑)」自虐するも → 店長からの『真っ直ぐな言葉』が「心に染みた」

  • 2025.2.12

年齢を重ねることで自分に自信を持てなくなっていたSさんは、いつも自虐的な発言を繰り返していました。ところが上司の一言で、その価値観は大きく変わります。後輩である筆者の目から見ても、彼女は以前よりずっと前向きで、さらに魅力が増したように思います。

「私なんて、もうトシね」

私は、スーパーで働く50代のパート主婦です。

最近では、業務のスマート化を図って様々なITツールが導入されるので、操作を覚えるのに一苦労。
いち早く飲み込んだ若いスタッフに教わりながら、「私なんて、もうトシね。こういうのは若い人に任せたほうがいいわ」とついつい自虐してしまいます。

そう笑いに変えることで、自分の小さなプライドを守っていたのかもしれません。

理不尽なクレーマーを撃退!?

そんなある日、入ったばかりのレジ担当の従業員が、ひとりの男性客に絡まれているのを発見しました。
どうやらそのお客様はクレジットカードが使用できず、そのことに腹を立てて八つ当たりをしているようでした。

理不尽なクレーマーの相手を、新人にさせるわけにはいきません。
勇気を振り絞ってそのレジに向かい、「私が代わって承ります。いかがされましたか?」と声をかけました。

するとさっきまでの勢いはどこへやら、その方は思いのほかあっさりと引き下がったのです。
先ほどは若い店員相手だからと強気になっていたのかもしれませんね。

「自虐的な言葉は、似合いませんよ」

そのとき、店長が声をかけてきました。
「Sさん、さすがの対応です。問題が起きていると聞いて急いで向かったのですが、僕の出る幕がなかった。ありがとうございます」

「いえいえ、やっぱり年寄りがくると、迫力が……」と、いつもの調子で自嘲気味に笑うと、店長は真剣な表情でそれを遮りました。
「いいえ、Sさんの丁寧ながら堂々とした姿勢のおかげです。その立ち居振る舞いができるのは、Sさんが多くの経験を重ねていらっしゃるからでしょう。何事にも動じないあなたの存在に、みんないつも助かっているんですよ」

「えっ」
思いもよらない言葉に、思わず素っ頓狂な声をあげてしまいました。
いつも若い人に引け目を感じながらピエロのように振る舞っていた私を、店長は見抜いていたのです。

「Sさんのような素敵な方に、自虐的な言葉は似合いませんよ」
彼の言葉は、私の心に深く刺さりました。

年齢は、私の経験値

そのことがきっかけで、今では自分の年齢を誇りに思えるようになりました。
重ねた年齢の数だけ、良いことも悪いことも経験して、今の自分があるんですものね。

そう考えると、これからもますます、たくさんのことにチャレンジし、自分を磨いていきたい。
難しい機械の扱いは若い子に任せてしまっていましたが、目下前向きに挑戦中です。

年齢は私の経験値。新しい気付きを与えてくれた店長の言葉には、心から感謝しています。

【体験者:50代女性・パート主婦、回答時期:2024年9月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:大城サラ
イベント・集客・運営コンサル、ライター事業のフリーランスとして活動後、事業会社を設立。現在も会社経営者兼ライターとして活動中。事業を起こし、経営に取り組む経験から女性リーダーの悩みに寄り添ったり、恋愛や結婚に悩める多くの女性の相談に乗ってきたため、読者が前向きになれるような記事を届けることがモットー。

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