控えめで大人しい"クワイエットラグジュアリー"に終わりを告げ、デザイナーたちの個性あふれるクリエイティビティに華が咲いた2025年春夏シーズンを、ファッションジャーナリスト・塚本 香が徹底解説。
In Full Bloom優雅な春を告げる、花柄のプレリュード。
ロマンティックの季節、優しくノスタルジックなフラワープリントがランウェイに咲き誇る。印象派の花々を繊細なジョーゼットに写したロエベ、70年代のアーカイブ柄を復刻させたクロエ、マルケス・アルメイダは17世紀のオランダの肖像画が着想源。色褪せたような淡いトーン、壁紙やタペストリーを思わせるアンティーク調モチーフが今季らしさ。全身フラワーで春を迎えましょう。
Loewe
Chloé
Prada
Bally
Richard Quinn
Marques'Almeida
Duran Lantink
*「フィガロジャポン」2025年2月号より抜粋