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【漫画】「この世界は誰かの夢だと思う」小1息子の“哲学的な話”にびっくり 倫理教師の父が送った“エールの言葉”

  • 2025.2.9
漫画「夢なのかも」のカット(パパ頭さん提供)
漫画「夢なのかも」のカット(パパ頭さん提供)

息子からの哲学的な問いについて一緒に考えたエピソードを描いた漫画「夢なのかも」が、Xで合計5800件のいいねを集めて話題となっています。

「時々、この世界は誰かの夢なんじゃないか、と思うときがある」と話し始めた小1の息子。それを受けて、高校で倫理教師をしている父が息子に伝えたことは…。読者からは「すてき!」「私も同じように考えていたことがあります」などの声が上がっています。

高校の授業で息子が感じた疑問を生徒に投げ掛けることも

この漫画を描いたのは、高校で倫理を教えるかたわら、家族の日常を漫画にして発表している「パパ頭」さんです。2023年に『パパが育休とってみたら妻子への愛が深まった話』(KADOKAWA)を出版し、Xでは日常漫画アカウントのほかに、ゲーム実況アカウント教員アカウントも運用しています。パパ頭さんに、作品についてのお話を聞きました。

Q.SNSで漫画を発表するようになった理由や経緯を教えてください。

パパ頭さん「元々は趣味としてゲームの二次創作を描いて発表していたのですが、長男の誕生をきっかけにエッセー漫画を描くようになりました。日々考えたことや感じたことを記録する、日記のような気持ちで描いています」

Q.このエピソードを漫画にして発表しようと思った理由や、きっかけを教えてください。

パパ頭さん「子どもが話して聞かせてくれることには面白いものが多く、子どもならではの斬新な視点がうかがえるものから、大人でもうなってしまうような思慮深いものまで、実にさまざまです。その中でもとりわけ、私が個人的に気に入ったこのエピソードを漫画にしました」

Q.息子さんは、よくこのような哲学的なことを考えているのでしょうか。

パパ頭さん「はい。いろいろと思い浮かぶものがあるようで、ときどき私にも聞かせてくれます。『一切の悪いことをせずに生きていくことは可能か』『言葉で表現しきれないものはあるか』『やりきらない親切は不親切より悪質か』など、どれも興味深いものばかりです。

私は高校で倫理を教えているのですが、息子の疑問を生徒に投げ掛けたり、逆に生徒の疑問を息子に問い掛けてみたりすることもあります。息子からも生徒からも実にさまざまな回答が返ってきて、楽しいです」

Q.息子さんは、どのような性格ですか。

パパ頭さん「とても穏やかで優しい性格をしています。やわらかい言葉を好み、とげとげした言葉は決して使いません。つらいことがあったときにも他人を責めず、気持ちが落ち着くまで自室で本を読んでいるような子です」

Q.最後の息子さんの言葉にジーンとしました。パパ頭さんは、この言葉を聞いてどのように感じましたか。

パパ頭さん「人生を肯定的に受け止めている様子をうれしく感じるとともに、息子と私との間に、子どもと大人という立場の違いがあることを感じました。息子はまだ子どもなので、良い夢をまるで面白い映画を見るかのように、受動的に享受することができます。

一方、私は大人なので、良い夢がこれからも良い夢であり続けるように、能動的に関わっていく責任があります。息子にはこれからも良い夢を見続けてほしい、そのためにいつかそれが悪い夢のように感じる日が来たときにも、良い夢を自ら作れるようになっていってほしいと思います」

Q.このときから数カ月たちますが、息子さんは今も同じように考えているのでしょうか。

パパ頭さん「現実が、夢かどうかを検討するのはひとまず落ち着いたようです。ただ、いろいろと考えること自体は現在でも続いています。最新のところでいうと、『神はいるかどうか、いるとしたらどんな存在か』を2人で話しました。いわく、神は基本的には何もしてくれないのだけど、『こうした方が良い』というアドバイスがあるときに、時々心に連絡を入れてくれる存在ではないかとのことでした」

Q.漫画「夢なのかも」について、どのような意見が寄せられていますか。

パパ頭さん「『私も子どもの頃、同じように考えていたことがあった』といったコメントが、複数見受けられたのが印象的でした。実在を疑うという観点でいうと、荘子やデカルトが連想されますが、比較的人間がイメージしやすい考え方の一つなのかもしれないと感じました」

オトナンサー編集部

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