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女芸人No.1決定戦「THE W」で話題の野菜「なんきん」…何の野菜か知ってた?

  • 2025.2.9

定番野菜の「かぼちゃ」関西では別の呼び名がある?

「かぼちゃ」関西では別の呼び名がある?
「かぼちゃ」関西では別の呼び名がある?

冬至に食べると「かぜを引かない」という言い伝えがある「かぼちゃ」。冬至以外にはハロウィーンなどで食べるイメージがあるのではないでしょうか。そんなカボチャは、栄養価が高く、家庭料理にもよく使われる定番野菜。国産カボチャの旬は秋~冬にかけてですが、ニュージーランドやメキシコから輸入をしており、年中手に入れることができます。そんな馴染みのある「かぼちゃ」ですが、大阪を中心とする関西地方では「なんきん」という名前で呼ぶことがあるのをご存じでしょうか。今回は、さまざまな名前で呼ばれるようになった「かぼちゃ」の意外な名前の由来を紹介します。

あの国の名前がそのまま由来になっていた?

「かぼちゃ」は日本古来からある野菜ではなく、元々はポルトガルから渡来したものでした。16世紀にポルトガル船がカンボジア経由で日本に漂着し、ポルトガル人によって「かぼちゃ」が日本に伝えられたと言われています。

名前の由来は諸説ありますが、日本に持ち込まれた「かぼちゃ」が“カンボジア産”であったことから、「カンボジア」がなまって「カボチャ」になったという説が有力だとか。意外にも、国の名前がそのまま由来となっていたのですね。

「なんきん」と呼ばれるようになったのは、日本にかぼちゃが輸入されるようになったあとのこと。かぼちゃを輸入する際の寄港地が中国の“南京”だったことから、「なんきん」という名前が広まりました。

ちなみに大阪では、調理したかぼちゃを「なんきん」、生のままは「かぼちゃ」と意味を使い分ける人も多いそう。

女芸人NO.1決定戦「THE W」で話題

「なんきん」は関西以外に住む人にはあまり聞き慣れない言葉ですが、じつは昨年の2024年12月に放送された、日本テレビ系の番組「女芸人NO.1決定戦 THE W」でネタとして登場。優勝した「にぼしいわし」が披露した漫才の中で「なんきんの煮つけ」や「なんきんの天ぷら」というワードが飛び交い、関西の視聴者からは「『なんきん』が全国に広まっていく!」といった興奮の声があがっていました。

一方で、他の地域の人からは「『なんきん』の天ぷらが頭から離れない」「大阪ではかぼちゃのことを『なんきん』って呼ぶの!?」など驚きの声もあり、「なんきん」が全国に広まる反響となったようです。

また「なんきん」の他に、九州地方では「かぼちゃ」を「ぼうぶら」と呼ぶこともあるそう。「ぼうぶら」も「かぼちゃ」と同じポルトガル語が由来で、ウリ科の植物を表す「abobora(アボボラ)」がなまって「ボウブラ」と呼ばれるようになったと言われています。熊本では、古くから栽培されている「春日ぼうぶら」という“ひょうたん”に似た品種も。幅広い「かぼちゃ」の呼び方に驚きますよね。

現在では当たり前のようにスーパーなどで手に入れることができる「かぼちゃ」。さまざまな名前と、意外と長いかぼちゃの歴史を思い出しながら、かぼちゃ料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

(LASISA編集部)

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