寒い時期によく食べられる料理の一つが「おでん」です。おでんを食べることで体に必要な栄養素をバランス良く摂取できるのでしょうか。おでんを食べる際の注意点や一緒に組み合わせた方が良い食べ物も含め、管理栄養士の松田加奈さんに聞きました。
白米と一緒に食べるのがお勧め
Q.おでんを食べるメリットについて、教えてください。おでんで栄養をバランス良く摂取することは可能でしょうか。
松田さん「おでんの良い点は、いろいろな具材が入っている点ですね。おでんでバランスよく栄養を摂取したい場合は、ちくわやはんぺんといった練り物ばかりを食べるのは避けた方が良いですね。家庭でおでんを作るときは、練り物だけでなく、大根や卵、昆布、牛すじ、ロールキャベツなど、ビタミンやタンパク質がまんべんなく取れる具材も入れましょう」
Q.では、おでんを食べるときの注意点について教えてください。
松田さん「おでんは地域によって使われる具材が異なり、例えば、関東のおでんは比較的練り物が多い印象があります。先述の話と関連しますが、練り物が多いラインアップの場合、食物繊維やビタミン類などが取りづらいため、貝類や野菜の具材も一緒に食べていただくと栄養バランスが良くなります。また、だし汁は塩分が非常に多いため、そのまま飲み干すのは避けましょう」
Q.おでんを食べるときに、一緒に組み合わせるとよい食べ物があれば教えてください。
松田さん「具材にジャガイモなどの芋類があれば良いのですが、もし手元にない場合は糖質が足りないので、主食として白米を追加していただくと良いでしょう。糖質は体を動かすためのエネルギー源になるだけでなく、消化するためのエネルギーにもなります。
最近は糖質制限でダイエットという話をよく聞きますが、糖質は適度に摂取すれば、体温を上げて消化の効率を良くするなど、メリットも多い栄養素です」
オトナンサー編集部