別居婚はあり?
「好きな人と結婚したい。でも一緒に暮らすイメージがわかない……」このような悩みを持つ男女は、意外と多い傾向にあります。生涯をともにするパートナーとしての魅力と、同居人としての魅力は別だと考える人もいるでしょう。中には、好きなのに同棲をしてから関係が悪化し、悩んでいる人もいるはずです。そのようなカップルには、別居婚という選択肢があります。
ただ、別居婚を選ぶ夫婦はそれほど多くないため、踏み切れない人もいるはず。そこで今回は、世の中の男女が持つ別居婚への意識や、メリット・デメリットなどを紹介します。
女性のほうが別居婚に肯定体な傾向がある
「ノマドマーケティング」が、行った「別居婚に関するアンケート調査」を参照しながら紹介していきます。調査は2024年9月3日、全国の30歳~59歳以下の既婚男女3000人を対象に行われたものです。
「別居婚をしたことがある」と回答した人は295人。若い年代のほうが、別居婚を経験していることが多い結果でした。また、別居婚をしたことがない人を対象に「別居婚をしてみたいと思いますか?」と質問したところ、「はい」と答えた人が569人(男性208人・女性361人)いました。この結果から、少数ではありますが、別居婚に前向きな男女が一定数いると分かります。さらに、男性よりも女性のほうが別居婚に肯定的な傾向があることも分かりました。
別居婚の理由、メリット・デメリットは?
「結婚=一緒に暮らす」というイメージが強い中、なぜ別居婚を選ぶのか、理由が気になるところだと思います。ここでは、実際に別居婚を選択した夫婦の、理由やきっかけを見ていきます。
まず一つ目は、結婚前から遠距離恋愛をしていたから。交際中から遠距離で、そのまま同居せず結婚するカップルもいるようです。この場合、遠距離で良い関係性を築けていたからこそ、わざわざ同居する必要がないと感じたとも言えるでしょう。二つ目は、お互いの趣味やプライベート、価値観を大事にしたいから。そして三つ目は、子供が生まれてから家事分担でもめることが増え、妻の不満が溜まってしまったからなどが例として挙げられるでしょう。
別居婚のメリットは、「ずっと新鮮な関係でいられる」「自分のペースを崩さずに生活できる」など、一緒に暮らすとお互いの存在に慣れ、マンネリ化することがよくありますが、別居婚ならそのような心配が要りません。また、帰りが遅くなったり、掃除をさぼったりしても誰にも迷惑をかけないため、喧嘩になることもないでしょう。
一方デメリットは、「浮気されやすい」「費用がかかる」などのデメリットもあります。別居しているとそれぞれ自由に生活できますが、相手がどこで何をしているのかを把握できません。そのため、浮気されてもすぐに気づけない場合があるのです。また、それぞれ家賃や生活費がかかるため、貯金しづらい点がデメリットだと感じるカップルも多いですよ。
【まとめ】まだまだ少数派の別居婚ですが、別々に暮らすからこそ良い関係を継続できる夫婦もいます。一緒に暮さなければ良い関係を築けるのに……などと悩んでいるなら、一つの選択肢として考えて視野に入れることもありかもしれません。ただ、別居婚に否定的な意見を持つ人がいるのも事実です。パートナーに提案する際は、なぜ別居したいのか、どのようなメリット・デメリットがあるのかを、しっかり伝えることが重要になってきそうです。
(杉山ゆい)