インフルエンザが流行中ですが、みなさん、どう予防していますか?受験シーズンということもあり、受験生のいる家庭では、特に家族全員で罹患しないよう注意しないといけませんよね。そんな中、TBS『ひるおび』では、毎日多くの患者を診察し、インフルエンザの最前線で働く医師たちが実践している予防法を紹介していました。そのひとつが「高速ぶくぶくうがい」ですって。名前からして興味深い。試してみることに!
医師たちのインフルエンザ予防法とは?
インフルエンザの流行期には、1日に何十人もの患者を診察するのに「医師がインフルエンザに罹患したので、今日の診察はお休み…」なんてことは、あまり聞いたことがありませんよね。たまにはあるでしょうけど…。
一体、インフルエンザの最前線で働くお医者さんたちはどんな予防・対策をしているのでしょう。
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TBS『ひるおび』で紹介していた4人の医師のインフルエンザ予防法は、「移動するたびに手を洗う(東邦大学・小林寅喆教授)」「診察ごとに飲み物を飲む(ひなた在宅クリニック山王・田代和馬院長)」「海藻・きのこなどを食べて腸活する(いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長)」「高速でぶくぶくうがいをする(すずらん歯科矯正歯科・照山裕子院長)」とのことでした。
四者四様ですね。
やはり基本は「手洗い」。インフルエンザは、ウイルスが付着した手で、口や鼻、目などの粘膜に触れることで感染します。そのため、外へ出たときや食事をするとき、人混みに行ったときなど、移動するたびに必ず手を洗うのが大切だそうです。
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また、喉の粘膜が乾燥すると、そこが脆弱になって菌やウイルスが入ってきやすくなる可能性が。そこで、喉の粘膜を乾燥させないよう、こまめに飲み物を飲むことも大切。
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さらに、口の中が汚いと、ばい菌が増えてインフルエンザ後の肺炎のリスクが高まるとも言われています。口の中をきれいに保つことも重要とのことです。
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そこで有効なのが、歯科医の照山院長が考案した「高速ぶくぶくうがい」。インフルエンザ予防および、重症化対策に効果があるそうで、「毒出しうがい」とも言うそうですよ。
「高速ぶくぶくうがい(毒出しうがい)」とは、一体、どんなうがいの仕方なんでしょう?
歯科医が考案「高速ぶくぶくうがい(毒出しうがい)」とは?
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「高速ぶくぶくうがい」は、口に少量の水を含み、強く・速くゆすぐのがポイントだそうです。
【高速ぶくぶくうがいのやり方】
1. ペットボトルキャップ2杯分くらい(約30ml)の、少量の水を口に含み、水を「上の歯」に向けて強く速くぶつけ、10回ぶつけたら水を吐き出します。
2.「下の歯」「右の歯」「左の歯」も同じように行います。
照山院長によると「高速ぶくぶくうがいは普段のうがいに比べると、約20倍細菌が多く検出されたという検査結果もある」とのことです。
確かにこれだけ念入りにうがいすれば、口の中の細菌やばい菌もごっそり取り除けそうですよね。
そして、この高速ぶくぶくうがいはインフルエンザ予防だけでなく、歯周病や口臭の予防、さらには美容にも効果があるんですって!
口のまわりの"筋トレ"にもなるので、ほうれい線や顔のたるみの改善にも効果が期待出来るそうですよ。
“ほうれい線の改善“と聞いて、ますますやる気が出てきました(笑)。
では、実際にやってみましょう。
「高速ぶくぶくうがい(毒出しうがい)」をやってみた!
ペットボトルキャップ2杯くらい(約30ml)の少量の水はこれくらい。
けっこう少なめです。
1. まずは、「上の歯」から。口に水を含み上の歯に向け、強く速く10回ぶつけ、水を吐き出します。
鼻の下が膨らみ、「クチュクチュ」と音が出るようにゆすぐのがコツ。口まわりの筋肉が疲れるぐらい強く・速くすると効果的だそうです。
軽く下を向くとやりやすいですよ。
2. 続いて「下の歯」。1と同じように口に水を含み下の歯に向け、強く速く10回ぶつけ、水を吐き出します。
下の歯は唇の下が膨らむように。
上の歯と下の歯をやっただけですが、口の中はけっこうすっきり♪いい感じです。
3. 続いて「右の歯」。同じように口に水を含み右の歯に向け、強く速く10回ぶつけ、水を吐き出します。
右の“奥歯“を狙う感じで、右頬が膨らむくらい勢いよくゆすぐと、いいそうです。
おっ、右の歯、むずっ(笑)。
上の歯と下の歯はスムーズに出来ましたが、右の歯は少々難易度高いかも。普段使っていない筋肉を使っているようで、筋トレをしているような感覚です。
この怠けた筋肉が、ほうれい線や顔のたるみの原因になっているんだろうなぁ。
右の奥歯に当てようと必死にぶくぶくしている自分の顔が映る鏡を見て、少しぞっとしました(笑)。夫には見せられない姿です。
4. 最後は「左の歯」。同じように口に水を含み左の歯に向け、強く速く10回ぶつけ、水を吐き出します。
こちらも、左の“奥歯“を狙う感じで、左頬が膨らむくらい勢いよくぶくぶくします。右の歯同様、スピーディーにやろうと思っても、なかなかうまくいかず…。ここの筋肉も普段、怠けているみたいです。
これで、「高速ぶくぶくうがい」終了。
高速でやると、ぶくぶく10回はあっという間なので、なんとなく物足りず、結局、3セットやってしまいました(笑)。何回かやるうちに、右の歯と左の歯も出来るようになったので、最初はうまく出来なくてもすぐに慣れますよ。
口の中もすっきりするし、普段使わない筋肉を動かしたことで、清々しい疲労感もあって気に入りました。
「高速ぶくぶくうがい」は、インフルエンザの予防にもなりつつ、歯周病やほうれい線のケアにもなるところが、わたしのやる気をさらに刺激してくれます。やると気持ちよくて負担に感じないので、口の中をすっきりさせたいときなど、こまめにやりたいなと思います。
ちなみに、やり方がいまいちわからない方は、出版社アスコムの公式YouTubeチャンネル『アスコムチャンネル』で照山先生がやり方をレクチャーしています。なので、そちらを参考にするのもいいかなと思います。
最後に補足になりますが、手洗い・うがい以外に、食事内容に注意することも大切とのことです。
番組の中でも、いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤院長が「海藻・きのこなどを食べて腸活する」と紹介していました。栄養を摂るのはもちろん、食事で腸内環境を整えることも、インフルエンザ予防になるんですって。
腸には、免疫に関わる細胞の6割以上が存在するそう。体内で最大の免疫器官と言われる腸内の健康を保つことで、免疫力がUPするとのことでしたよ。
…ということで、今回は、医師の方たちが実践しているインフルエンザ予防について紹介しました。
「移動するたびに手を洗う」
「喉が乾燥しないよう飲み物をこまめに飲む」
「海藻・きのこなどを食べて腸活する」
「高速ぶくぶくうがいをする」
どれも手軽に出来るので、全部やろうと思います。
ちなみに現在、インフルエンザの患者数は、昨年12月中旬から今年1月上旬にかけてのピーク時に比べ、減少傾向にあるよう。ですが今後も、空気の乾燥によって喉の粘膜が乾燥しやすく、インフルエンザにかかりやすい状況は続くと思われます。インフルエンザ予防は、継続するのがよさそうですね。
<参考文献>
『TBS NEWS DIG〜「インフルにかかる人・かからない人の違いは?」「医師はどう予防?」インフルエンザの疑問を専門家に聞く【ひるおび】〜』
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1660609?display=1
『 社会福祉法人 聖隷福祉事業団 保健事業部〜免疫力UPで感染症予防~腸内環境を整えよう~〜』
https://www.seirei.or.jp/hoken/dietician-column/20190222/
『TENKI.JP〜インフルエンザ患者 昨年並みも空気乾燥続く 早まる花粉飛散でダブル症状に注意〜』
https://tenki.jp/forecaster/deskpart/2025/01/24/32249.html