卓球の「シンガポールスマッシュ2025」は7日、女子シングルスの準々決勝が行われる。世界ランキング5位の早田ひな(日本生命)は同4位の陳幸同(中国)と対戦する。
今大会順当な勝ち上がりを見せてきた早田が世界トップ5同士の戦いで、どのような試合を見せるのかは注目が集まる。
■「ベスト4を狙っていく」
早田は1月下旬に行われた「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」で女子史上6人目のシングルス3連覇を達成。昨夏のパリ五輪から左腕の負傷に苦しめられていたなか、“今できるプレー”に活路を見出して結果を残した。
その勢いは今大会でも持続しており、1回戦のジンイー・チョウ(シンガポール)、2回戦のニーナ・ミッテルハム(ドイツ)相手にストレート勝ちを収め、順調な滑り出し。さらに、準々決勝でのリリー・チャン(アメリカ)戦でも第3ゲームで今大会初めて奪われたなか、第4ゲームでは対応。試合後に自身も「4ゲーム目に修正できたのは良かった」と振り返った。
早田が準々決勝で対するのは陳幸同で、世界ランクでは早田をひとつ上回る。堅実なラリー力に定評がある世界4位は今大会すべてストレートでの勝ち上がり。3回戦でもベルナデッテ・スッチ(ルーマニア)を完封するなど隙のない戦いぶりを見せており、世界トップ5同士による屈指の好カードとなる。
早田は「ベスト4を狙っていきたい」とシンガポールでの戦いに言及していたなか、陳幸同に勝利すれば決勝進出も視界に入ってくる。優勝争いに加わってきた日本女子のエースが大一番でどのような戦いを見せるかは注目となる。