亮太さんは妻の麻耶さん、9歳の息子・和馬君の3人家族。亮太さんは、5年前から麻耶さんの攻撃的な性格に悩んできました。家庭のストレスが原因で体調不良を伴う不安抑うつ状態になった亮太さんは、一度は離婚を決意。しかし和馬君や麻耶さんに真っ向から反対され、やむなく夫婦関係を続けることになったのです。ところが今度は、和馬君への言動がどんどんエスカレートしていきます。麻耶さんが暴言だけでなく体罰もしていたことを知った亮太さんは、今度こそ離婚を決意。麻耶さんは離婚を拒否し、亮太さんと言い合いになります。しかし、和馬君の涙ながらの訴えを聞いた途端、麻耶さんはあっさりと離婚届に署名。亮太さんと和馬君は喜びを噛みしめながら実家へと戻ります。ところが、その直後、麻耶さんから連絡が。ほんとに離婚していいのかを息子に尋ねますが、和馬君の意思は変わりません。冷静に「早く僕たちの前から消えて。」と伝えます。
和馬君の言葉を聞いた麻耶さんは……。
母親の身勝手さに激怒! 悔し涙が止まらない…
涙ながらに、これまでのことを謝罪する麻耶さん。しかし、母親から虐げられてきた思い出は、和馬君の心に深い傷として残っています。
「今さら謝ったって遅いよ。」と怒りをにじませますが、麻耶さんには届きません。「あんたがこれでいいって言うならもういいわ。」と、一方的に電話を切ってしまったのです……。
あまりの悔しさに、感情を抑えきれない和馬君。亮太さんの胸で、思いっきり涙を流すのでした……。
結局、最後まで自分のことしか考えられなかった麻耶さん。「今まで……ごめんね……。」という言葉は、本心ではなく、反省していることをアピールするためのポーズだったのでしょうか……。
最後まで自分勝手な母親に振り回されてしまいましたが、これでもう和馬君を傷つける人はいません。
精いっぱいの言葉が母親に届かなかった和馬君の気持ちを考えると、胸が痛くなります。思いっきり泣いて、つらかった思い出も一緒に洗い流してもらいたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター くろねこ
ベビーカレンダー編集部