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エゾリスが作る「森のエビフライ」って? 知ればもっと好きになる冬の森の秘密

  • 2025.2.5

今週も インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト に寄せられたみなさまからのお写真をご紹介します。(2025年1月27日〜1月31日ピックアップ分)

〝恋の季節〟にはちょっと早いのでは?

Sitakke
Sitakke
撮影:@takune_komugi さん

札幌周辺では、暖かい日が続き、一部の地域を除いて雪も少ないので、動物たちにも様々な異変が起きています。
たとえば「きょうの1枚」に選ばせていただいた、エゾユキウサギ。
夏の間は、茶褐色の毛に覆われているのですが、冬の間は、真っ白の冬毛に変わります。

もちろん、外敵に見つかりにくくするための〝保護色〟なのですが、雪が少なくて地面の枯れ草が見えてしまっているので、真っ白の体は、逆に目立ってしまいます。これでは、外敵に見つかってしまいますね。
2匹で写っているお写真は、もしかしたら、春に始まるはずの〝繁殖期〟で見られる、オスがメスを追いかける行動の〝予行練習〟のようにも見えます。

エゾユキウサギは、1匹のメスをめぐって、数匹のオスが追いかけ続けて、最後までメスを追いかけることが出来たオスだけがペアになれるのだそう。
通常であれば、だいたい2月下旬から4月にかけて見られる行動なので、〝恋の季節〟の訪れにはまだちょっと早すぎる気がします。

さあ いまから飛ぶよーっ!

Sitakke
撮影:@tomo_z62 さん

さあ、いまから飛ぶよーっ!って言っているような、とってもかわいらしいお写真ですね。
私のまわりでは、ことしの冬は、シマエナガの数が少ないという話がしばしば話題にのぼります。
いろいろとその原因を想像するのですが、やはり気候のせいではないか、と。

毎年、冬が本格化すると、雪が多い山の中では充分なエサを得ることが出来ず、山よりも雪が少ない人里近くに降りてくるのだと思うのですが、雪が少ない地域では、山の中でも充分にエサにありつけるので、人里に降りてくる必要がないのではないかと。
なので、山で元気に過ごしてくれているのであれば、それはそれで良いのですが、それでもいつもの年のようにたくさんのシマエナガの姿を見ることができないのは、やはりさみしいですね。

とびっきりの〝隠れ家〟だよー!

Sitakke
撮影:@merusoo47 さん

枝を切り落としたところに、ちょうど良い感じに穴があいていて、すてきな〝隠れ家〟になっています。
そこから顔をのぞかせると、まるで〝額縁〟のようになって、とっても絵になりますねー。
もしかしたらこの〝隠れ家〟に、たっぷりと木の実などをため込んでいるのかも知れません。
一部の地域を除いて雪が少ないので、土に埋めた〝ごちそう〟を見つけるのも、比較的、楽ちんだったのかも知れません。
ことしの春はおそらく早く訪れて、サクラが咲く頃には、かわいらしい〝ちびリス〟たちが姿を見せてくれるに違いありません。

ボクらは〝くっつく〟のが大好き!

Sitakke
撮影:@ckw.panbanisha さん

かわいらしいエゾモモンガが、3匹集まっています。
いずれも、びっしりと冬毛におおわれて、モコモコですねー。
エゾモモンガは、アイヌ語で「アツカムイ」(集まる神)とも呼ばれ、寒さが厳しくなると、1つの巣穴に何匹も集まって、体を寄せ合って暖めあいます。
その数は、多い場合になると10匹を超えることも珍しくありません。
巣穴の中で、ギュウギュウで過ごしているせいか、巣穴から出ても、ついつい集まって〝くっついてしまう〟のがモモンガあるある、です。
まるで、ツムツムのようにくっつきあって、ごちそうを食べている姿は、もうたまらないかわいらしさなのです。

〝森のエビフライ〟って何だ!?

Sitakke
撮影:@jun_chan_23 さん

エゾリスが食べているのは、エビフライ(?)に見えませんか?
これは「リスのエビフライ」とか「森のエビフライ」と呼ばれるもので、エビフライに似た不思議なものは、リスが、〝松ぼっくり〟の中にある種を食べたあとの、食べかすで、松ぼっくりの、〝うろこ〟のように重なる〝鱗片〟の間にある小さな種を食べるために、鱗片を食いちぎった末に出来上がるのがこの「リスのエビフライ」なのです。
森の中で、リスは知らない間に、松ぼっくりをこのようなエビフライへと変えているのですねー。
北大の構内でも、この「エビフライ」を、見つけることが出来ます。
私の仕事場の引き出しには、森で拾ってきた「エビフライ」が、10数個入っています(笑)
うまく加工して、キーホルダーなどにしたいと思って拾ってくるのですが、キーホルダーの制作はまったく進まず、「エビフライ」だけがどんどん増えていきます。

エゾモモンガに異変?森のアイドルに何が

YouTube「北海道のかわいい動物チャンネル」に新しくアップした動画、もうご覧いただきましたか?
夜行性のはずのエゾモモンガが、朝になっても巣穴に帰ることなくエサを食べ続けています。
エゾモモンガたちに、いったい何があったのか?
霧氷がキラキラと輝く朝に撮影することが出来た、かわいらしいエゾモモンガの動画でいっぱいです。
ぜひ、ご覧ください!

文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト事務局 / ami_papa

インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクトでは、フォローしていただいた方に、北海道の動物たちのかわいい写真を、月〜金曜日の毎日、インスタグラムで配信しています。

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