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ジュリエット・ビノシュ、第78回カンヌ国際映画祭の審査員長に決定

  • 2025.2.5
"Le Deuxième Acte" ("The Second Act") Screening & Opening Ceremony Red Carpet - The 77th Annual Cannes Film Festival

ジュリエット・ビノシュが、2025年5月に開催される第78回カンヌ国際映画祭で審査委員長を務める。昨年はグレタ・ガーウィグが務めており、2年連続で女性が務めるのは同映画祭史上初。ビノシュは、「審査員や観客のみなさんと人生における体験を共にできることを楽しみにしています」と声明で発表。「1985年、若手俳優だった私は熱意と不安を抱えながら、あの大階段を初めて登りました。40年後にまさかこうして審査委員長の名誉を与り戻って来るとは想像もしませんでした。この特別な名誉に感謝するとともに、謙虚な気持ちで責任を全うする所存です」と続けている。

フランス出身のビノシュは、1985年にカンヌでお披露目されたアンドレ・テシネ監督の『ランデヴー』で初主演を果たし、キャリアが開花した。そのため、自身のことを「カンヌ国際映画祭で生まれた」とたびたび発言してきた。40年以上にわたるキャリアの中で、ミヒャエル・ハネケやデヴィッド・クローネンバーグ、レオス・カラックス、河瀬直美、是枝裕和ら世界中の監督とタッグを組み、その出演作の数は70本にも及ぶ。

1997年公開の『イングリッシュ・ペイシェント』では、ベルリン国際映画祭銀熊賞とアカデミー賞助演女優賞を受賞。1993年公開の『トリコロール/青の愛』でヴェネツィア国際映画祭女優賞、2010年の『トスカーナの贋作』でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞し、三大映画賞すべてで女優賞を獲得している。

近年はテレビドラマにも進出しており、AppleTV+シリーズ「ニュールック」では第二次世界大戦を生き抜いたココ・シャネルを演じたほか、フランスの大手タレントエージェントを舞台にした「エージェント物語」では、カンヌ国際映画祭の開会式で司会を務めるも、大物プロデューサーから不適切なアプローチを受け、断る役どころを演じたのが記憶に新しい。また、昨年ヨーロッパ・フィルム・アカデミー会長に就任したほか、イランにおける人権問題を訴える活動や、フランスにおける#MeTooムーブメントの顔の一人としても知られる。

第78回カンヌ国際映画祭は、5月13日から24日(現地時間)まで開催される。

Text: Tae Terai

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