1. トップ
  2. 恋愛
  3. 子どもの貯金に相続税がかかる?我が子の資産を計画的に増やしましょう。

子どもの貯金に相続税がかかる?我が子の資産を計画的に増やしましょう。

  • 2025.2.5

子どものために貯金をしているけど、実は相続性がかかる場合もあるって知ってる?!今回は、一級ファイナンシャルプランナーとして、15年以上の経験を持つ株式会社K’sプランニング代表取締役の水野圭子さんに子どもの貯金についてお話しいただきました。

ママ広場

わが子の将来のために貯金をしている方、皆さまはどのように管理されていますか?もし子ども名義で貯金をしている場合、相続税がかかる可能性があることをご存じでしょうか?今回は日常的な例を挙げながら、子どもの貯蓄と相続税がかかるケース、また節税対策の方法等についてわかりやすく解説します。

1.子どもの貯金に相続税がかかるケース

子どもが生まれるとまとまったお祝金や児童手当を受け取ることがあり、子ども名義の通帳をつくってお金を入れている方は多いかと思います。このような場合、そのお金は「親が管理している」とみなされ、両親が万が一の場合には相続税の対象となることがあります。具体的には以下のようなケースです。

具体例
<ケース1>
親Aさんが子ども名義の通帳をつくり、その通帳管理も親Aさんがしている場合。 その通帳に毎月1万円を入金し、通帳管理もAさんが保管していて、子どもが自由に使えない状態。この場合、そのお金は形式上子どもの名義でも、親の資産とみなされる可能性があります。
<ケース2>
資金の出所が親である場合Bさんが祖父母からもらった子どものお年玉を「将来のため」として親の銀行口座から振り替えて貯金。これも親の意思で管理されているため、相続税の対象になることがあります。

2.相続税がかからない場合

一方で、以下の条件を満たす場合には相続税がかからない可能性があります。

それは子ども自ら得た収入による貯金です。例えば、中学生の子どもがお年玉を自分の意思で貯金している場合。そのお金は子ども自身の資産とみなされます。

子どもの名義が実質的に独立している親が子どもの通帳を持たず、子ども自身が管理している場合や、親がそのお金を引き出す権限を持たない場合も相続税の対象外となります。

では、子どもの貯金を計画的に増やすためには、どのようにしたら良いでしょうか?

ママ広場

3.子どもの貯金を効果的に管理する方法

明確な目的を持つ「高校入学時の学費のため」「成人祝いとして渡すため」など具体的な目的を設定することで、計画的に貯金を増やせます。

児童手当を貯める
自治体から支給される児童手当は、子どもの教育資金を貯める強い味方になります。
児童手当制度によって子どもが生まれてから中学校卒業までに支給される金額は、3歳未満:月額1万5,000円、3歳~小学校卒業まで:月額1万円(第3子以降は1万5,000円。中学生:月額1万円となり、児童手当を全額貯金すれば、中学校卒業時には約200万円の貯蓄となります。
親名義で新NISAの活用
ジュニアNISA制度は廃止となりましたが、親の名義で新NISA自体は、投資信託や株式などへの投資によって得られる利益が非課税となる制度です。長期的な資産運用のために、子育て世代のなかにも利用する方が増加しています。

子どもの貯金をふやす方法はさまざまありますが、親の資産と分けて管理する子どもの名義で通帳を作成し、その通帳を子ども自身が管理できるようにすることが大切です。また、資金の出所を明確にしておくことで、親の資産とみなされるリスクを減らせます。

4.節税対策としてできること

最後に相続税を節約しながらも子どもの貯金をふやす方法を挙げてみましょう。

暦年贈与の活用
生前贈与を活用する場合、毎年110万円以内で子ども名義にお金を移していた場合、贈与税かからずに計画的な節税が可能です。
教育資金贈与の非課税制度
祖父母が孫のために教育資金を一括贈与する場合、1,500万円まで非課税となる制度があります。
生命保険を利用する
生命保険金は相続税において、法定相続人1人当たり500万円×人数が非課税となる控除が適用されます。

5.まとめ

子どもの貯金は、将来のために重要な資産となりますが、相続税や管理方法について正しい知識を持つことが必要です。特に親が子どもの通帳を管理している場合は、資金の出所や管理の仕方に注意を払い、必要に応じて税理士などの専門家に相談することをおすすめします。

執筆者

プロフィールイメージ
水野圭子
水野圭子

金融機関勤務後に独立、一級ファインシャルプランナーとしてFP相談を15年以上経験。お客様の夢ややりたいことを叶えるライフプランや価値観に合わせた、住まいや投資、保険、相続のアドバイスにも対応中している。
また女性目線でもありプロのFPとして、マネーセミナー講師や企業研修を通じて、賢いお金の貯め方、増やし方、守り方のノウハウをわかりやすく伝えている。
共著出版:小学生でもわかるお金にまつわるそもそも事典(出版社:C&R研究所)

株式会社K’sプランニング

元記事で読む
の記事をもっとみる