賢く使うと家がすっきり片付く収納グッズですが、逆もしかり。選び方を間違うと、上手く片付けに生かせなかったりすぐに壊れてしまったりと、“買って失敗”することも。そこで今回は、1,500万円貯めた整理収納アドバイザーでクリンネスト1級の私が「手放した(捨てた)収納グッズ」を、実体験を交えながらご紹介します。
自然素材のカゴ
ナチュラルな印象になるカゴは、おしゃれな収納アイテムの代表!カフェ風のリビングに憧れていた私も、結婚して間もない時に散々買い揃えました。
でも、使うのをやめた理由は、耐久性に難があったから。それと、カゴの収納って結構手間がかかるんです。
自然素材を使っているカゴは、暖かみがある分壊れやすく、網目に詰まったホコリをこまめに取り除かなくてはなりません。ズボラな私に掃除やお手入れが続くわけもなく、雑に扱ったせいで長持ちしませんでした。
お手入れも含めて収納を楽しめる人には向いていますが、私のように手間や効率を重視したい人にはあまりおすすめできません。
カラーボックス
収納の王道とも言えるカラーボックスも、じつは注意が必要なアイテム。高さは変えられても奥行が決まっているので、上手に扱うのが難しいんです。
カラーボックスに収納しても妙にしっくりしない…と感じるのも、サイズ感が原因。結局はカラーボックス専用の引き出しをつけるのが一番落ち着きますが、それだと完全に“隠す収納”になりがち。結局は引き出しの中がごちゃごちゃして、使いたいものが行方不明になる…という失敗が何度もありました。
カラーボックスは手頃で買いやすい反面、じつはハードルが高い収納アイテムだと感じます。「本をしまう」「服を入れる」のように、用途を固定すれば失敗しづらいです。
ただし、重たいものを置くと棚板が劣化する恐れがあるので(私は漫画本を入れて板がたわみました…)、重量にも注意してくださいね。
トイレの収納棚
掃除に使うブラシや洗剤など、トイレに置く小物は意外と多いですよね。こういった“見せたくないもの”しまうのに、トイレの収納棚やラックが役立ちます。
しかし私は、数年前に棚を手放しました。ただでさえ狭いトイレが、棚を置くとさらに窮屈になるからです。便利なようでかなり幅を取るうえに、棚にも汚れが飛ぶので掃除も面倒。
今はトイレブラシを置くこと自体やめて、スポンジで直洗いスタイルに変えました。このおかげで、収納棚は不要に。棚の代わりにショップの紙袋に洗剤とスポンジを収納して、汚れたら取り替えています。
お手入れ不要、トイレも広々使えて快適です!
「便利そう」「おしゃれ」という第一印象で収納グッズを決めると、あとあと後悔する場合があります。収納グッズは使いやすく間取りに合うもの、そして耐久性に優れていることも大事です。
文/三木ちな 整理収納アドバイザー、クリンネスト1級