「私には何もない」お金も帰る場所もなく、どん底の私。偶然会った妹にまで責められて？＜妊娠した友人の末路2＞

まゆみさん、ゆきさん、りかさんの3人は高校時代からの友人。同窓会で数年ぶりに再会します。見違えるほどきれいになったゆきさんに嫉妬したまゆみさんは、何かと張り合うようになりました。ゆきさんからの結婚・妊娠報告を受け、まゆみさんは負けたくない一心で自分も恋人のたかひろと結婚・妊娠。しかし、子どもが欲しくないたかひろは激怒します。「子どもを産むなら離婚」と迫ってきたため、まゆみさんは「中絶する」と嘘をついて離婚後の生活費を稼いでいました。ある日、たかひろの浮気を知ってスマホから証拠集めしていたところを見られたまゆみさん。それをきっかけに、中絶していないことがバレて家から追い出されます。荷物を取りに自宅へ戻った際に浮気相手を発見、後ろ姿を見てゆきさんだと確信。ゆきさんを見つけ出して怒りをぶつけていましたが、ゆきさんの夫に「おなかの子も聞いている」と指摘され、我に返ります。謝罪して関係修復を図りますが、ゆきさんには絶縁を求められました。行く当ても帰る場所もなく、途方に暮れていたまゆみさんの前に現れたのは……？

妊娠していた妹の現状

もう私には何も残っていない。この子以外は……。

そう思っていたとき、妹のあゆみと遭遇しました。

まゆみさんがすべての事情を話すと、あゆみさんは「原因を作ったのはお姉ちゃん自身だよ」と指摘。それを聞いて、まゆみさんは、出産を控えていたあゆみさんに「私の何がわかるの！？ 私と違って幸せそうでいいよね」と言い返します。

すると、あゆみさんは切ない表情を浮かべ「私の赤ちゃん、もういないんだよ」と、静かに答えたのでした。

幸不幸は人それぞれ。他人の幸せを勝手に想像して、比較して自らを悲観しても何の得もありません。人生に勝ち負けはなく、自分の幸せと他人の幸せは違うはず。どん底の今だからこそ、まゆみさんには、自分にとっての幸せとは何かということに目を向けられるようになってほしいですね。

夫や友人との縁は切れてしまったかもしれませんが、まゆみさんにはおなかの子や妹といった大切な存在がいます。今、隣にいてくれる人に感謝しながら、これからの人生を一歩ずつ歩んでいけるといいですね。

---

著者：マンガ家・イラストレーター たに

ベビーカレンダー編集部